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ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2023年03月19日
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『​大峯今昔​』の「大峯」はもちろん役行者の本拠地、大峯山、もしくはその周辺の大峯山系のことです。



なんですけどねーー、役行者の話というよりは、大峯山にまつわる話がてんこ盛りです。
最初こそ、役行者が食していたという「松」とはなんだろうということでそれを著者なりに文献や実際にその場に行き、仮説を立てているのですが、すぐに役行者から、はては修験道からも離れて、大峯山系そのものに焦点を当てています。

例えばこの周辺で採れていた吉野人参のことや、ツチノコについても記されています。

そうそう、役行者から離れたと書いたものの間接的にですが、関係あることと言えば、大峯山には修行するための岩屋(岩窟)が幾つもあったらしいのですが、それが現在では1つしか見当たらないということも書かれてありました。
過去における書物には現在は見当たらない岩窟での修業の様子や、その図(イラスト)が描かれているようです。
その岩窟1つずつにも名前が付けられています。
役行者の時代から換算しても1300年経っていますので、筆者も述べていますが、災害により埋没してしまった可能性は高いです。
遺構などの調査をしている最中にこれらの岩窟がひょっこり顔を出してくれたらいいのになーという淡くも強い期待は持っています。

天川村における鉱山労働の話は私にとっては不意打ちでした。
役行者イコール鉱脈を見つける人ということがこの年明けからの関連図書を読んでインプットされていましたので、このことを表立って語るほんというのは思ったよりは少ない。
もちろん、飛鳥から奈良よりも時代は下ってからの話にはなるのですが、私としてはやっぱりあったのねーーという感じ。
ただね、ここで書かれている内容はかなり厳しいものでした。
まさに表には出てこない史実というものでしょうか。
浦上キリシタンの人たちがここへ連れてこられ労働をさせられていたという内容でした。
ちなみに明治初期に残っていたと言われている鉱山の本坑(なんと、経営者はあの五代様)を平成に入ってから著者が鉱山跡を訪ねようとしたところ坑穴は発見できなかったということでした。

そして、大正時代。
大峯山に登山にきた中学生が遭難し亡くなった話。
実際に彼らの碑が大峯山にはあるようです。
思わず、八甲田の雪中行軍を思い浮かべてしまいました。

役行者やその当時の朝廷の話を覗いても数々の話題が出てくる大峯山。
その歴史は数字では表せないくらい深いものなのだということに気付かされつつあります。


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そして、更には昭和になってからの「





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最終更新日  2023年03月19日 07時00分09秒
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