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この本『ネズミなんびきでゾウになる?』は表紙の下部に「イギリス学校図書館協議会インフォメーション・ブックアワード受賞(2021年8-12歳向け)」ってあり、気になったんです。
「イギリス学校図書館協議会」ってなんぞや? ってとこからの話になるのですが、リサーチしたところ日本の「全国学校図書館協議会」と同じようなものがイギリスにもあるということのようです。 翻訳機能を使って、日本語に変換したものをそのまま引用します。 SLAは、英国のすべての学校が独自の(または共有の)スタッフ付き図書館を持ち、すべての子供と若者が潜在能力を発揮できるように支援することに取り組んでいます。学校のスタッフと子供たちは、幅広く多様なリソースにアクセスでき、読書、研究、メディア、情報リテラシーの専門家ガイドのサポートを受ける必要があります。 ただリサーチ能力が私は低くて、「インフォメーション・ブック・アワード」がどのような賞かということは分かりませんでした。
推測するにはこの協議会が推薦する本なのだろうということです。 実際にページをめくってみて、幾つも驚かされました。 8-12歳対象という本になっていますが、これを読みこなす8-12歳って相当な知識量と思考力と読解力の持ち主ではと思ってしまいます。 これは概数に関する内容なのです。 細かい数字はいいから、ざっくりと計算しやすいように、分かりやすい数字にして「例えば、987だったら、1000にする…という感じ」計算してみようということなのですが、教科書のようにきちんとした説明が記述されています。 いや、もうもはや教科書。 可愛いイラスト付きの。 それだけじゃなくて、知識を要するんですよ。 例えば、「サッカー場が南面あれば地球を埋め尽くされる?」という単元では地球ではなく、もう少し小規模な例も出してあるのですが、そこには、 ・世界最大の湖(カスピ海) ・世界最大の国(ロシア) ・世界最小の国(バチカン市国) とあります。 これ、知っていないとイメージできないはずです。 他にも世界の川の名称やなんと国際宇宙ステーションまで。 これらを当たり前のように出してくるということは、全員とは言わないまでも、8-12歳のイギリスの子ども達がそれなりに知っているということなのではないかと思ってしまいます。 だって、この本は概数に関する教科書なんですよ(日本風に言えばですけど)。 この概数に注意を向けなければならないのに、他国のことや国際宇宙ステーションにひっかかりを持ってしまったら概数どころではなくなる! 教育システムや文化の違いなのだろうと思いますが、これって日本とイギリスの差だなーと感じました。 日本の教育システムは決して悪いとは思っていません。 ただ、もしかしたら、これらの知識については教科書以外のところからイギリスの子ども達は得るのだとしたら、どこからどのような経路を伝って、子どもたちに届くのかなーとかなり関心をもってしまいました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月20日 07時00分07秒
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