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ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2024年05月19日
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ようやくガイドブックではない『​百寺巡礼 第一巻 奈良​』を読みました(笑)。



著者である五木寛之氏がお寺を訪ねて、そこでご自身が感じたものを綴るというお寺をテーマとしたエッセイです。

室生寺、長谷寺、薬師寺、唐招提寺、秋篠寺、法隆寺、中宮寺、飛鳥寺、當麻寺、東大寺の10寺をここでは巡っています。

全く本書を読むまで意識もしなかったのですが、飛鳥寺の飛鳥大仏はこれまでに何度も火災にあっているんですねー。
それでも、木造でなかったから今日まで耐え忍ぶことができたとか。
一時期は野ざらしにもなっていたことを知って、大仏様も案外過酷な生活を送っていたのだなと思わずしみじみしてしまいました。
よくぞ、1400年も同じ場所に鎮座してくれたと頭の下がる思いすら感じてしまいました。

創建は10寺それぞれではありますが、まだまだ日本と言う国が安定していない時期だったこともあり、この10寺はそれぞれ血を見るような争いがそこで繰り広げられていたという歴史を鑑みると、それでも飛鳥大仏ではありませんが、何度も創建しながら、廃寺にならずに現在まで歴史を刻んできたという事実だけであっぱれと思ってしまいます。
もちろん、海外ではそれ以上に長い歴史を持った遺跡もありますが、それはあくまでも「遺跡」であり、これらの10寺のように、しかも隣接して現在も息づいている、生活という日常があるというわけではありません。
日常が続いているということが何よりも凄いと思うのです。
これは日本だけに関わらず、海外のそれも然りで、ここまで1000年以上の日常を続けてきたのなら、その先もずっと続いて欲しいと切に願うのでした。

そう言えば、昨年とあるお寺で出逢ったご年配の方はこの五木寛之氏が巡った百寺を廻っているという話をされていたなーー。
そのお寺の参道となる階段を最後まで上がるということが出来ずに、本堂をお参りに行ったお仲間を階段途中で休みながら待っていました。
百寺まで残すところ三寺位でしたが、そのうちの1つが日本一危険な国宝投入堂っておっしゃってて、ちょっとそこへは難しいのではないのかと思ったのですが、こうして自分自身が登拝するようになって、本堂まで行かずとも境内に入り、遥拝できれば、それで十分なのだろうなという面持ちになってきました。
あの女性は無事に巡ることができたのでしょうか。
満願されたと心から思っています。



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最終更新日  2024年05月19日 07時00分12秒
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