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SNSのタイムラインで流れてきたのが本書『建築の誕生』。
![]() 建築関係の本のように思えますが、表紙を見ても分かるように、宗教関係の本です。 内容までタイムラインでは分からなかったのですが、私が関心のある「懸造り」の建物に関して書かれているかなと期待大にして、読んだのでした。 最初の2章は海外における巨石を絡めた建造物に関する内容を考察しています。 主に古代ヨーロッパにおけるそれらの分布図であったり、主となる建造物の紹介という感じでしょうか。 そして、巨石の建造物と言えば、古代エジプトのピラミッド。 これに関してはかなりのページを割いて、分析と考察がされています。 そして日本。 日本において、神がどのように祀られていったのかということの説明があり、そこから社殿文化について記されています。 他の文献でも書かれてはあることですが、縄文時代から巨石は畏怖の念から祀られていたものであり、その下には祭祀に関わったと思われるものが幾つも出土されています。 また、その後、巨石をテーブルのように使い、そこに供物を置いて祭祀を行ったという流れ。 その後社殿文化に移っていくわけですが、残念。 巨石と社殿と言えば、やはり山岳信仰ではないのか、つまり懸造りの話に流れは進むのではにかと思ったのですが、出雲大社と伊勢神宮の社殿が取り上げられていました。 いや、カテゴライズすると共に最古の神社の類になっていくので、それは分からないでもないのですが、うーーーんと私はうなってしまいました。 が、その手前では大神神社の社殿や御神体山のことや壱岐でのことにはには触れられていて、そこは大切と一人で悦に入る有様。 まぁ、ちょっと期待値が高かった分だけ、私としては方向性が異なった本だったというのが素直な感想ですが、まぁそれは私が勝手に期待していただけで、恐らく私以外の寺社に関心のある方にとってはかなりきちんとした学術書になっていますので、是非手にして読んで頂けたらと思いました。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月22日 06時33分08秒
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