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カテゴリ:一般健康情報
1日24時間、起きているときも眠っているときも休むことなく続けられている呼吸。人間は呼吸によって酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を排出しています。体内に入った酸素は血液中のヘモグロビンと結びついて身体のすみずみまで運ばれ、栄養分を燃焼させてエネルギー交換させます。私たちは普段の生活の中で呼吸についてあまり意識しないでも自律神経によりコントロールされて行われています。そこで今回は、あなたの呼吸について見直してみましょう。
Q1:1日の呼吸数はどれくらい? A:運動したり緊張したりすると多くなり、また、個人差もありますが、無意識に行う呼吸は平均すると1分間で15~18回、眠っているときはその2/3~3/4に減るので1日当たり2万~2万5千回前後。一生では、平均寿命を80歳として考えると、なんと6億~7億回もの呼吸をしています。 Q2:1日の呼吸の量はどれくらい? A:日本人の安静時の1回の平均呼吸量は0.4~0.5リットル、1分間15回呼吸すると6~7.5リットル。1時間で約420リットル。つまり牛乳パック420個分、1日では約1万個分の空気を呼吸として出し入れしています。 仮に上手に呼吸し、5%だけ深い呼吸ができると牛乳パック500個分の空気をより多く出し入れできることになります。 Q3:呼吸のしくみとは? A:肺の周りには胸郭という厚い壁があり、この壁を広げることで、肺が膨らみ空気が入り、反対に胸郭が狭くなるとそれに押されて肺が縮み中の空気が出て行きます。 Q4:胸式呼吸と腹式呼吸はどうちがうの? A:一般に深呼吸をする場合、『胸式呼吸』が用いられます。これは主に息を吸うことを目的に助骨を動かし胸郭を広げ、肺の中に多量の空気を取り込むことになります。一方、腹式呼吸は、一見お腹に空気が入ったように見えるので俗にこう呼んでいますが、実は胸部の下を支えている横隔膜を上下運動させることにより肺の中の残気量を空にすることを目的としています。 Q5:腹式呼吸の上手な仕方? A:前述の通り、腹式呼吸はおなかを膨らませることで横隔膜を下げて息を吸い、お腹をへこませることで横隔膜を上げて息を吐き出します。トレーニングによって自由に行えるようになります。ポイントは、ゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。 息を吐くときは、吸うときの2~3倍の時間をかけてお腹はできるだけ空っぽにするイメージで行います。通常、吸うのに2~3秒、吐くのが4~6秒、呼吸の数は1分間に6~10回が目安。 Q6:よい呼吸とはどんなもの? A:胸を横に広げるのではなく、横隔膜十分に下げることで肺にすみずみまで空気が入るような呼吸をゆったりとすればよいのです。つまり腹式呼吸で精神的にもリラックスした呼吸が一番よいやり方です。 1.呼吸数が増えています。 鼻から息を吸えば、鼻毛や粘膜によって空気中の塵やさまざまな異物や雑菌が取り除かれ、吸う空気が浄化されます。ところが口で吸うと肺までストレートに異物や雑菌が入ってきます。なるべく鼻呼吸をする方が身体の負担は軽くなります。また、口を閉じないでクチャクチャ音を立てて食べるのもよくありませんね。 2.ストレスや不安がかかると胸式呼吸で「吸う」ことが強調され「過喚起症候群」につながります。 過喚起症候群とは、興奮状態の時、換気が増えるため炭酸ガスがどんどん運び出され血液がアルカリ性になり、呼吸困難、息苦しさ、手足のしびれ等、ひどい時には失神を引き起こします。 3.肩で浅い呼吸は、身体に負担がかかります。 少しでも効率のよい呼吸が気持ちよくできればこんな素晴らしいことはありません。 休むことなく行っている呼吸だから、少し意識することで大きく変化することでしょう。 太極拳・気功・ヨガなどではこの腹式呼吸を意識することにより、心身の調子を整え、昔から健康法の1つとして取り入れられて来ました。スーさんもやってみると、気持ちが落ち着き、なんだか頭の中までスッキリした感じにもなります。 皆さんも、是非、取り入れてみてください。1日に数回するだけでも効果がありますよ! スポーツインフォメーション堺 Vol.17より一部引用 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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