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カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
「信じて」「約束する」
そういった言葉を一等信頼したい相手からかけられたら もう、それだけで心を動かされてしまいそうです。 柊には「信じて欲しい」なんて、簡単には口に出来ない言葉だから。 絶対に裏切らないなんて、柊には実行する自信がないから。 だから、自信を持ってその言葉を口に出来る人を、すごい、と思う。 「ネバーランド」公式HPは→こちら 永遠に子供のまま…大人にならないピーターパン。 ネバーランドでの冒険譚。誰もが知っている物語。 素晴らしい物語が生まれる背景には、もう一つ、その物語が 誕生するまでの別の物語が存在しているんですね…。 予告編を観ただけで涙腺を刺激された柊ですが、本編を通して観ると いかにも!な感傷的すぎる作品には仕上げられてません。 作家ジェームズ・バリがピーター一家と次第に打ち解けていき、 堅苦しい席で少年たちにおどけて見せたり、 一緒に空想の世界で遊んだりするシーンはとてもコミカルで 微笑ましくて、夢に満ち溢れていて、 「ああ、こうやってピーターの物語は想像されていったんだな」って 思えるのですが、その一方でバリは妻との関係に修復できない溝を 作ってしまいます。 現実は決して夢物語じゃ済まされない… そんな対比が暗に込められているようで悲しい。 (これは柊が妻の立場に同情してしまっているからなのかしらん?) でもだからこそ、「信じる気持ちを忘れないで」というメッセージが 胸に響いてくるのかもしれないです。 大人になることや成長することを否定しているわけじゃないのです。 夢に逃げ込むことと、夢を持ち続けることはまったく別物なのです。 その証拠に…。 架空の物語の中で夢中になって遊んでいた少年が、ある瞬間に きりっとした大人の顔に変化したときの静かな感動は、 この映画中、もっとも素晴らしいシーンに思えたもの! ピーターパンからの「妖精の存在を信じている?」の メッセージに嘘偽りない拍手を送れる大人でいたいな。 公園の緑と、陽の光がとても印象的な映画でした。 ジョニー・デップが現在製作中の映画は『Charlie and the ChocolateFactory』 (ロアルド・ダール作「チョコレート工場の秘密」)です。 ピン、とくる人はピンとくる(笑) 恩田陸さんの『三月は深き紅の淵を』冒頭に挿入されている あの、物語です。 ただ一ページ、挿入されているだけなのに「面白そう!」と 思わせるこの物語がティム・バートン監督の手でどんなファンタジックな 映像となって紹介されるのだろうと思うと…今から待ちきれない♪ 出演するジョニー・デップと子役のフレディ・ハイモアのコンビネーションは 『ネバーランド』でも実証済みだし… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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