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『とんとこひ・セクスアリテ』

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July 10, 2007
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カテゴリ:性教育/性球儀

540 【いやーん】
★ 2002/02/25(Mon) 14:22
書きすぎ?(汗)

■  さん(全然答えになってないかも……読解力無くてすみません)

「男の子なのに~」「男のくせに~」「女の子なのに~」「女のくせに~」という言葉に関しては……なんなんだろう。同じくらいむなしいと感じることもあれば、時と場合により、ものすごく嬉しかったりもしましたね。何を嬉しいと感じたか、分析すれば、「男」なのに「女より~」という言葉から、「女として産まれた人間よりも優れた面が有る、と、数倍努力をした後で認められた場合」になるのかな? 単に努力を賞賛されたということが嬉しいから、「女より~」という言葉に対して直接嬉しさを感じたと言うことではないでしょうけれど。

僕の場合は。「男の役割」「女の役割」ということをジェンダー論から考えるなら、「社会において性染色体のジェンダーと思考的ジェンダーの差異の無かった人達が、経験と慣習に基づいてのみ保持してきた古典的分業」だと思うのですが、僕が日常使う「男らしさ」「女らしさ」というのも、それに基づいた古典的な性認識に過ぎないですね。「男くさい」なんて言葉のほうが使うかな。「ノンケっぽい」とか。考えてみればいいかげんな言葉ですが。結局、「男らしさ」「女らしさ」という言葉の裏にある本質的なものをわかって使っているかどうか(「男らしさ」「女らしさ」が不可侵の法則として確立され継続されているのではなく、あくまでも過去から受け継いできた習慣上のものであり、社会の質が変化によって流転するものである)ということが気がかりかな。その点をわかってなくて「男らしくない」なんて使うなよ、って、感じ。「男臭くない」ならいいんすけど。なんからぶりー。

何かいてるんだか、自分でもわけわからんようになってきた(滝汗)

でもねえ、世の中にはゲイが生み出した文化って、ものすごく多いのよ。チャイコフスキーもそうだった。「白鳥の湖」「くるみ割り人形」。「ローエングリン」のワーグナーだってバイセクシュアル。オスカー・ワイルドがいなければ「サロメ」はなかった。プラトンにしても、サッフォーにしても、ミケランジェロやダ・ヴィンチやラファエロやヴェルサーチや三島由紀夫や江戸川乱歩や、数え切れない芸術家たちが、ゲイだったりバイだったりしているという現実がある――けど、誰も目を向けないのね。くー。

■  さん

セクシュアリティ? 難しいよ~。トランスセクシュアル・ビアンとトランヴェスタイトの区別がつけられるようになったら本物(笑)よく「ニューハーフは男が好き」なんて言う人いるけれど、だいたいの場合はそうでも、それに当てはまらない場合もある。女が好きなニューハーフ(俗語)はトランスセクシュアル・ビアン。ジェンダーから見ればね。だけれど、性染色体で考えればヘテロセクシュアル。完全な異性愛者。このあたりがややこしい。よく結婚しているトランヴェスタイト(服装倒錯や女装マニアは差別語だから使わないように。ジェンダーがアンドロギュヌスだった場合とかに、こういう形=男性としての日常を送る以外に、女性としての時間も必要とする――で発露したりする)と混同されるけど、違うって、わかるよね!?

んーと、長くなるから連載(すんなよ……笑)になるかもしれないけれど、まず最初に踏まえておくべきことは、「同性愛=ノンヘテロセクシュアル(ホモセクシュアルは侮蔑的だから嫌い)」「両性愛=バイセクシュアル」「異性愛=ヘテロセクシュアル」という「他者を好きになる場合の基本の三分類」ね。これはジェンダー対ジェンダーで本来は考えるべきなんだけど、ノンケは普通性染色体で分類しているでしょうね。これに加えて「自分を愛する」というのが、「誰を愛するか」の分類。

元来は、同性愛と言うのは、同じ肉体(性器など)をもっている相手を愛する、ということになるんだけど、現在同性愛と分類されているタイプには、以下のようなものがあるのよ。すべてをあげるわけにはいかないから、性染色体♂の場合に限るけれど、性染色体♀、性染色体♂♀の場合も、同じように細かく分類されると思って頂戴。また、ここでは「ジェンダーユニセックス」の場合は、性染色体の示すような「男」としてのスタイルをしていると考えて頂戴。便宜上。同じように、ジェンダー♀の場合は、性転換済み、あるいはジェンダーに従ったスタイルをしたトランスセクシュアルだと考えてね。こちらも便宜上。そうでない人もいるから。性染色体アンドロギュヌスは、日本では産まれた時点で男性器を切除されて「女性」として届けられるから、ここでは煩雑になりすぎるので割愛ね。

1性染色体♂・ジェンダー♂×性染色体♂・ジェンダー♂(もっとも純粋な男性同性愛)

2性染色体♂・ジェンダー♂×性染色体♂・ジェンダーユニセックス(同性愛である場合もあるし、擬似異性愛として存在する場合もある)

3性染色体♂・ジェンダー♂×性染色体♂・ジェンダー♀
(おおむね擬似異性愛)

4性染色体♂・ジェンダーユニセックス×性染色体♂・ジェンダーユニセックス
(「男性」同性愛・「思考的女性」同性愛、擬似異性愛の場合がある)

5性染色体♂・ジェンダーユニセックス×性染色体♂・ジェンダー♀
(擬似異性愛、「思考的女性」同性愛である場合が多い)

6性染色体♂・ジェンダー♀×性染色体♂・ジェンダー♀
(思考的女性同性愛である場合がほとんど)

だいたいこれでいいと思うけど、欠落した点があったらどなたか指摘してちょうだい……。

あと、セクシュアルマイノリティには「どういう形で愛するか=どういう形で性的興奮を感じるか」という分類もあるっす。普通にセックス(ここで断言しておくけれどゲイはアナルセックスをするというのは偏見。するのはゲイ全体の数パーセント程度! ノンケのインサートと同じ感覚ではないと言うことをもっと考えましょう)する場合はおいといて、以下のような分類が……思いついたまま書いていくので、多分穴だらけだと思うんだけど、「自分のジェンダー」「相手のジェンダー」「どういう容姿」「どういう愛し方」で、一応セクシュアルマイノリティの分類は完成、すると、思う。

◇ 他者を愛する

・同年代を愛する
・年下を愛する
・年上を愛する
・肥満体型を愛する
・極端に痩身を愛する
・障害者を愛する
・幼児を愛する(ペドフィリア)
・死体を愛する(ネクロフィリア)

◇ どういう形で愛する

・普通にセックスを求める
・まったく性交渉をもつつもりはない(ア・セクシュアル)
・ただ大事にしたいと思うだけで性的交渉は求めない
・相手に不潔さを求める(極端な例がスカトロジー)
・相手に清潔さを求める(一日に何度もアルコール消毒を強いる、など)
・セックスのときに相手に暴力をふるう(極端なサディズム)
・セックスのときに相手より優位に立つ(一般的なサディズム)
・相手を殺して傷つける。相手の血を飲む
・肉体の一部分だけを愛する(身体的フェティシズム)
・持ち物(くつやハンカチなど)を愛する(物品のフェティシズム。下着泥棒でつかまる人などは、「下着に対して興奮するフェティシズム」と「窃盗症……コレプトマニア(だっけ?)」が組み合わさった例が見られたりする)
・複数の人間を愛する(ポリガミー……浮気性だと糾弾されるが、実際には先天的なセクシュアリティであることが多い)
・一人の人間を愛する(モノガミー)
・セックスのときに相手から陵辱されたがる(極端なマゾヒズム)
・セックスのときに相手に服従したがる(一般的なマゾヒズム)
・セックスよりも相手の裸、痴態を見たがる(窃視……ピーピング)
・セックスよりも相手に裸、痴態を見せたがる(露出願望……エキシビジョン)
・密室で触りたがる

ちょっと息切れしてきた。はー。思いつくまま羅列したけれど、これ以外にもあるんじゃないかな。

セクシュアルマイノリティに関して考えるのは、正確で系統だった当事者からの解説がまったくなされていないということ。本来は「性教育」を義務化して、きちんと教えないと偏見はなくならない。マイノリティの中でも、例えば、「極端なサディズム」と「ペドフィリア」が組み合わさった場合(セクシュアリティは混同してあらわれる場合が少なからずある)、幼児に対する性的暴行につながるおそれがある。もちろん、ペドフィリアであることは罪ではないし、Sであることも罪ではない(っつーか、私自身割とS)けれど、「相手の賛同を得ずに一方的に自分の性を押し付ける」のは、相手の自由意思の陵辱と言う点に関しては、犯罪である、と、思う。

ただ、現在の社会で僕が我慢できないのは「セクシュアルマイノリティであるがために犯罪者として扱われる」ことが、あまりにも多いこと。先日外務省官僚が「未成年者の前での猥褻」で逮捕されたけれど、これは「年下好き」と「エキシビジョン」の複合型セクシュアルマイノリティなのね。こういう形でしか興奮できないのかもしれないから、仕方がない。行為自体を賞賛するつもりはないけれど、それをとりあげて「変態」と言いきるのは、やめてと、言いたい。なぜ彼らがこういう形でしか発散できないかと言えば、一つは、日本には海外のような「ナチュラリストビーチ」や「セクシュアルマイノリテイのためのカウンセリングシステム」がないから。抑圧が続くから、どこかで発散しない限り、自死に走ったり、する。払っている税金は同じなのに、この国には、セクシュアルマイノリティとして生まれた人間を差別し、抑圧し、将来を奪い、ふみにじるための法律しか存在しない! 性転換したというだけで職業選択の自由を、完全に、放棄したとみなされる! セクシュアルマジョリティのほとんどは、そのことを、生涯に一度でも考えることは、ない! あー、腹立ってきた。

結局はね、こういう受け入れられがたいマイノリティに対して、性生活上の幸福を規制するなら、あんた達もセックスすんなよ、恋愛も結婚もすんなよ、と、思わざるを得ないのね。あんた達は、社会を構成して維持するために必要な存在だろうから、恋愛をして、失恋をして、結婚をして、離婚をして、家族を作って、楽しかったり苦しんだりしながら「人としての」人生を存分に生きているかもしれない。だけれど、「自分として生きることを産まれた時点で否定される」セクシュアルマイノリティに対して、自分たちが「普通に産まれた」というだけで、どれだけの幸運を味わっているかを考えもしないで、一方的に見下して唾を吐くなんて、しないでよって。うおー、今度は悲しくなってきた。

泣けたきたので玉ねぎ。バターでキツネ色になるまでいためといた。




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Last updated  July 15, 2007 09:04:34 PM
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