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「あらっ、にゃんこちゃん?!」
首から長い紐を垂らしているのは、 まごうかたなき、薄色の猫さん。 その紐のさきを持つ女性が、うふふとわらって ―もうね、齢なんだけど、外に出たい、っていうから。 夜の路上で、そんなことをとおりすがりにちょっと話して。 ぐるり、と私が用をたしてもどってきたら、 道のさきに、先ほどの女性の後姿、 重いものを持つような足取りで、路面近くに猫の姿はなく。 ははあ、 ちゃっかりあのねこさんは飼い主さんにだっこされてお帰りのよう。 やれやれ、手のかかることで。 そして、 手のかかるほど、かわいい。ああうらやましい。 風の冷たい夜なれど、心は温かく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.10.12 01:04:18
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