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テーマ:海外生活(7798)
カテゴリ:ドイツ人って…
ドイツ語を直訳すると、なんだか怪しげになってしまうのですが…。
要は、年に一度アパートやマンションの住民が集まって、色々なことについて話し合う場のことです。 ただし、そこに住んでいる人全員が集まる「住民集会」と違い、この場合、参加者はアパートの所有者のみなのです。 私達は今まで賃貸の部屋に住んでいたので、所有者集会には無縁でした。 が、去年めでたく(?)新居を購入したので、ついに「所有者」の仲間入りをしてしまったのです。 本日7時からその所有者集会が行われました。 私はドイツのお役所言葉が大嫌い。 とにかく回りくどく小難しい単語を使いたがるので、拒絶反応を起こしてしまいます。 お役所とは直接関係ありませんが、今回のようなオフィシャルな集会にもできれば参加したくありません。 が、悲しいかな、こういうときに限って旦那さんは出張中。 必然的に私が出席する羽目になってしまったのです。 今回の最重要トピックは、アパートのリノベーション。 古くなったところや壊れたところに手を入れる工事についてです。 この件については去年の秋に行われた臨時集会で既に話し合いが行われ、今日は建築士が見積もりを発表することになっているとのこと。 早速、その建築士様が長々と説明を始めたのですが、詳しい話は省略します。 彼によると、リノベーションにかかる費用は19万ユーロ(およそ3千万円)ですって。 うちの共同体は8世帯なので、1世帯の負担は約2.5万ユーロ(4百万円)。 ご冗談 この建築士とやらによると、うちのアパートは30~40年前の基準で建てられているため、現在の基準に合わせるためには、現在の技術で修理を行わなければならない。 そうしなければ、数ヵ月後や数年後に問題が起きても、一切責任は取れない。 さらに、バルコニーから窓から何から何までが正しく取り付けられていないため、どこか1つに手をつけたら、全て壊して新しくしなければならないので、少しずつとか一部だけ修理すると言うことは不可能。 というようなことをまくしたて、法外な金額の見積もりを正当化しようとするのです。 この人がまたどうにも信用ならない顔つきなので、私達のためを思って言ってくれているという気がまるでしません。 ただ単に金儲けのために吹っかけているとしか思えないのです。 「そんなには払えない」という住民側と「全部新しくしなければ保証はできない」という建築士側で、議論はひたすら堂々巡り。 結局、結論は出ないまま1時間半以上経ち、建築士は帰っていきました。 前回の臨時集会で住民側は「リノベーションは必要だけれど、何千万円もの金額は出せない。最も早急に修理が必要な部分の見積もりだけを出して欲しい」という要望を建築士にはっきり伝えたとのこと。 にもかかわらず、その8ヵ月後、建築士は3千万円の見積もりを持ってきたということで、皆さんが怒るのもごもっとも。 ところが、彼らはこの議論をもう3年も続けていると言うのですから、あきれてしまいます。 その後も、共用部分の電気代の計算方法、水道料金の分担方法、地下の洗濯室についてなどなど、怒鳴り合いを交えながら議論は続き、集会が終わったのは10時前。 アパートを所有するという事がこんなに大変なものだったとは! そもそも、日本ではこんな面倒くさい話聞いたことがないのですが、どういうシステムなのでしょうか? 電気代などはどの世帯も一律の共益費を払って、それでまかなっているのでしょうが、たとえばエレベータが壊れたりしたら、誰が修理費を払っているのですか? やはり全額を世帯数で頭割りにしたりしているのですか? 今まで賃貸でしかアパートに住んだことがないので、新しいことばかり。 『何がなんだかわかりましぇ~ん』状態です。 それは仕方ないとしても、延々と続く不毛な議論とタバコ臭さ(出席者の半数ほどが喫煙者だった)で頭が痛い…。 次の集会は絶対旦那さんに参加してもらいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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