カテゴリ:歴史を語る
梅雨の半ばがこんなに蒸暑いとは、やはり温暖化進行中なんでしょうか?
田植えも終え苗もどんどんと分結して3,4本であったのが20本くらいまでになります。 私の田圃の半分は丘陵地帯にあります。 丘陵地帯まではなだらかな坂があるのですがそこが山林、竹林、雑種地となっています。 その一つに竹薮が点在するのですが「雨後のタケノコ」とはよく言ったものですね この降雨で「待ってました」と竹が生えてきました この品種は真竹(まだけ)といって日本国中何処にでもある品種です。 肉が薄く皮が独得のしなりがありしかも軽量で竹細工にもってこいの品種なのです 注:春先に食用として食べるのは肉厚の「孟宗竹」という専ら食用です。 どこの宅にも煙突があって煮炊き、炊事はかまどを使用していた時代はこの真竹の全盛期でした まだナイロン系、合成樹脂製品が開発されない時代は生活必需品として君臨してきました。 日本人の手先の器用さが生活用品に加工したんですね ザル、かご、傘、壁、雨どい、御簾、水筒、物干し、玩具製品、稲木、お墓の花立て等思い出しても次から次へと浮んできます この材料が総てこの真竹製品でした ところが 石油製品がこれにとって代わる時代が来たのです。 燃料が材木からプロパンガスへ・・・石油製品の家庭製品がどんどん開発されてきて生活様式が一変したのです 中高年の方ならこのストーリーをきっとご存知かと思います 台所にプラスチック容器、樹脂容器がドンドンと入り込んできました。 容器もきれいなカラーとなり、家庭からかまど、煙突が無くなっていったんですね。 ---------------------------- 取り残されたのは竹薮です・・・・繁殖力が旺盛ですからドンドンはびこってきました タケノコが山林、納屋、母屋に侵入してきだしました 治山治水によって洪水は減ったものの大水が出ないものですから彼方此方に竹薮の洲が繁茂している光景を車窓から覗えますね。 伐採してもまた数年で元の木阿弥となってその方面の社会問題になっているんだそうです(NETで読みました) 悪い癖が出て例の如く話が長くなりました・・・・わが水田も放置しておけば竹薮化必是です この藪は数年前、果樹園でした(信じられないでしょうね) このようにならないために2日に一度は見回りに出かけて見かけたら小さい時に鍬で切断してしまいます 何日も溜め込んで実施するとタケノコが竹となって征伐するに手間がかかるものですから小さい時に片付けるようにしています 普通は蹴り倒してしまうのですが本日は地面から切断して持ち帰りました。 この量で2日間ですからね、イヤになってしまいます この真竹の繁殖期がちょうど梅雨期と重なるようになっているんですね、あっちでニョキ、ニョキこっちでも・・・・約1ケ月間、タケノコとの真剣勝負が続きます --------------------------------------- 今では嫌われ者の真竹なんですが雨後に生えたのは軟らかいので持ち帰り食用にします 孟宗竹のようにアクが出ないため皮をはいで鉛筆をけずるように大きく切ってそのまま茹で 味をつけてOKです:カツオだし、砂糖、みりん、薄口醤油、塩少々 味の付け方で竹独得の風味がしてそれは美味しいものです 出荷までする人はなさそうですのでお店や、スーパでは見かけられないでしょうね。 今夜は「狡兎死して走狗烹らる(こうとししてそうくにらる)」、無用の長物のお話でした。 こうして竹との一騎討ちは7月中旬まで続きます 長のお付き合いありがとうございました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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