カテゴリ:電気講座
IH クッキングヒーターの具合がわるくなりました。
このヒーター(以降はHと記す)、20年ほど前に台所改築で導入しました。グリル部は1年間使用していたのですが、魚油の付着、錆・・・等で掃除が面倒なので使用停止としたのが良かったとみえて現在も現役です。 <外観>左右のIHと上部のハロゲンヒータと操作面 故障の状態は、左側のIH部のヒータがスイッチ投入時に点灯しなくなりました(時々) 2,3日間だまし、だまし使っていたのですが殆んど点灯しなくなったのです。 (他の2台は使用できるので、我慢が出来たのですが・・・・・) このスイッチはタッチONタイプ型となっていて 電源入→スイッチON 電源切→スイッチON となっています。(たぶんどこの家庭で同じ方式かと思いますが・・・) ・ところが操作部を見てみると入、切の場所が僅かではあるものの各々独立して2個埋め込んであるような文字が印刷されています <入/切スイッチ>○入スイッチ、●切スイッチの2ケが在るようですね? 操作には詳しい女房に聞いてみると、「そのように見えるけど入、切の際、意識したことはない」というのです。 20年も経っているのにそのことが解らない私もおかしな話ですが、いまさら「取扱説明書」は在りません(笑) ・故障修理はテレビ、パソコンの類ならお手上げですが、このIHコンロ、そんなに電気回路は複雑ではなさそうなので原因はこのスイッチの裏側付近と目星をつけてバラしてみようと思いました <裏カバーを外した!......>アリャーここはコンロの表面側でした 開けたついでに、埃、鉄粉類を取り除き掃除しておきました、過去においてヒータ切れで交換したこともありますがカバー付ネジ止めになっているので比較的きれいですね。 さて、本題のスイッチ回路に近づきました スイッチ回路にこのような電子基板が組込んであるとは・・・ <電子基板回路>この奥にスイッチ?が見えた。写真では写っていません これ以上分解したら組立不能となりそうで自信がありません ーーーーーーーー 思い直して表面の操作部分の感触を探るとスイッチの場所が人差指の感触に伝わった 指標をめくったら向こう側に1個のスイッチの頭が見えたので赤マークしてみた! ※黄色な個所(入)を押しても赤マークに触れないので点火とはならないのは納得がいかないところです メーカでは「親指、人差指でプッシュすれば必ずスイッチに触れるはず」だと設計しているのでしょうね 入/切表示の解釈は1個のスイッチで”入” ”切”をしているようです ※基板回路には、スイッチを1個で済ませたり、ヒータの強弱の調整回路が組み込まれているように思われました。 それにつけても小さなミニスイッチが埋め込んであるとはびっくポン!です <休憩>ジャンク箱から色々なスイッチを出してみました(一部です) お馴染みの物ですが、上部の豆粒のようなスイッチに注目してください <マイクロスイッチ>この類似品がはめ込んであるように思えました、随分と小さいですね このスイッチの接点は押している時だけ ”接” となって離すと”切”となるような構造でできています このスイッチを押、押、押、押・・・としても電気コンロ部は「接、断、接、断・・と順次繰返しているのだ」と写真の一部から想像できました。 やっと、スイッチは1個でも良いということが解ったのです 気分を取り直してスイッチの表面をはぐり、間隙に2mm程度の厚紙を埋め込んでみたのです するとどうでしょう・・・故障が治ったではありませんか 大山鳴動しネズミ一匹!とはこの事かと <ヒータ点灯>スイッチの操作で確実に動作するようになりました <まとめ>長期に使用すると摩耗し、やがて壊れてその機能が停止するのは全ての物に共通して云えることです。 このスイッチは過去20年間にいくらの回数を押されたものか単純計算してみると 朝、昼、夕 各2回として365日、20年で約45,000回ですがもっともっと使用しているし、押し方でも強弱があったりするはずです。 その期間中にボタンの頭が擦り減ってしまって入/切の上から押しても届かないようになったと想像しています。 <終わりに>素人修理は出来たものの全体からみれば老朽化が進んでいることは間違いありません 購入当時は3*万したのですが現在ではこれより約20万円も安価になっているようでそろそろ老兵は消え去るべきかもしれません ことコンロに関していえば、長持ちさせるのがけっして手柄ではありません 一番大切なことは「安全第一」ですね 些細なことでケチって火災でも起こしたら取返しがつきません 何度も同じことを繰り返し記述しているようですが、ご容赦下さい 最後までお付き合い有難うございました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[電気講座] カテゴリの最新記事
|
|