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カテゴリ:B級グルメ
学生時代に目黒に住んでいた。楽しみだったのがとんきのとんかつだ。
そんなとんきのとんかつが無性に食べたくなった。
二十数年振りで目黒のとんき本店に行った。妻は結婚前に連れていってもらって以来だという。 ここの一階のカウンター席はちょっと見物である。コの字型の白木のカウンターが、直線で20メートルはある。席数も軽く40人は座れる。 入ってきた人に注文だけを聞く。ロースかヒレを答える。名前も聞かない。そして後ろの待合の空いている椅子にバラバラに座っていく。「えっ、順番はどうなるの?」と思うのであるが、ばらばらに座ったお客を、しっかり順番通りに空いたカウンターに誘導する。まさに芸術技であった。寸分の狂いもないし、無駄がない。 その誘導役は、今回は初老のご主人に変わっていた。 しかし、挨拶は元気がいい。席に座るとさっとおしぼりが出てくる。一人で来ている客が詰まらなそうにしていると、新聞二紙が差し出される。あくまでさり気なくだされるのである。 ここのキャベツがまた凄い。千切りどころでない。とっても細く万切りになっている。しかも山盛りである。あまりの美味しさにむしゃむしゃ食べていると、何も言わないのにキャベツのお代わりを盛ってくれる。また食べきると、もう一度さりげなく盛ってくれた。感激だ。 健康的な薄ピンク色で頬はほんのり赤みがさしている。いわば、「健康的なこぶたちゃん」なのである。聞くところによるとご主人が新潟出身で、従業員は地元から金の卵を集団就職させるそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.26 06:20:51
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