のほほ-んと

母が連休を利用して上京しました。

2年ぶりに会った母ですが、元気そうで安心。
せっかく上京したのに、どこに行きたいとか何を食べたいとかもなく、
娘と用事で出かけて帰ってきたら、いろんなところを掃除してくれたり、
お小遣いももらって、なんかこんな甘えていいのかって、恐縮しながら・・・いただきました。ハイ。


東京駅まで娘と見送りに行って、帰りの電車の中
ふと娘が「お母さんの子どもの頃って、かわいそうだと思った・・・」って。

「なんで、そう思ったの？」
「わかんない。お母さんの子どもの時の写真見たことを思い出して、
かわいそうだと思った・・・」

「どんな写真？」
「リンゴのアクセサリーつけてるやつ・・・」

確か、お正月に親戚の家に行って撮ってもらったやつ。
おしゃれしてヘアスタイルも決まって、リボンまでして。
すっごい恥ずかしそうに写ってる写真だ。


「なんかバービー人形のことを思い出した」

バービーちゃん、欲しかったけど買ってもらえなかった。
という話をしたことがあって・・・


どういう状況から娘がそう感じたのはわかりません。


でも・・・娘が同じ年頃の私に、想いを馳せて、
寄り添ってくれたのかと思うと


そのことに、心が震えました。



私は、母にどんなに経済的な援助をしてもらっても
「いらない」としていた。
「私が欲しいのは、お金じゃない」というサインを
ずっと出し続けていた時期がありました。

甘えていた。
何を甘えている。と思って、その自分の感情を否定していた。
気持ちに蓋をすると奥に深く沈みこみ、そして積もっていく・・・




愛が欠けていると思いながら育った私が、


「ああ、私の中に愛がいっぱいだ」と思えた瞬間でした。




癒されてゆく。
今、この瞬間の幸福感。


あの時の
自分に教えてあげたい。