2020/05/31(日)18:22
ポルトガル旅行記:その20(ロカ岬-1 2019.02.12)
オビドスの観光を終え、バスに乗り込み次の観光地のロカ岬に向けて
バスは出発した。観光用の2頭立ての馬車が客待ち中か?
再び水道橋が見えて来た。
1570年頃、狂女ファナの娘で、神聖ローマ皇帝カール5世の妹でもあるカタリナ王妃が、
町に水を供給するためにつくらせた。建設費を支払うために、オビドス周辺の王妃名義の
土地を売却したのだと。旧市街の入り口から町の外に向かってずっと伸びていた。
他のヨーロッパの街でみる水道橋に比べると規模が少し小さめの感あり。
高速A8を利用してひたすら南下。オビドスからロカ岬まで約132kmあると。
車窓からは、常にオレンジ瓦の屋根と白壁に家々が。
果実畑が拡がる。
風力発電も。
発達した高速道路網に感心しきり。
山の斜面には高層アパート郡が。
居眠りする暇もなく、車窓の景色を楽しむ。
家庭用の風力発電装置か?
そして大西洋の海岸に向かって山道を下っていくと道の両脇には
黄色の世界が拡がる。
カタバミの一種であろうか?オオキバナカタバミ?それとも黄色のオギザリス?
カボ・ダ・ロッカ道路をロカ岬に向かって進む。
google mapで。
航空写真で。
ズームで。
世の中、便利になりました。
車窓前方に僅かにロカ岬(Cabo da Roca)の建物が見えて来た。
ロカ岬に建つ、観光案内所やカフェ・レストランが入っている建物を車窓から。
そして到着しバスを降りる。時間は15:15。
高さ140mの断崖の上に建つロカ岬灯台。
ロカ岬は、ポルトガル共和国リスボン都市圏にあるユーラシア大陸最西端の岬。
西には大西洋が広がり、その遥か先にはポルトガル領のアゾレス諸島があるのだ。
そして更にその先にはアメリカ大陸が。
もし有り余る時間と金があるのなら、この海を越えてアメリカ経由で日本へ戻ってみたい。
「地球一周の旅」!!それはまた、いつの日か???
位置は北緯38度47分、西経9度30分。
北緯38度47分は日本の福島市とほぼ同じ緯度。
レンタルの小型の電気自動車で散策できるのであろうか?
石碑の立つ断崖の先に大西洋が拡がる。
再び灯台周辺の建物を。
石碑の周りには多くの観光客の姿が。
石碑に近づき海側から見上げて。
カトリック教徒の十字架が先端部に。
十字架のモニュメントはロカ岬のシンボル
ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩『ウズ・ルジアダス』第3詩20節の一節
「ここに地終わり 海始まる
AQUI ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA」
を刻んだ石碑。
『AQUI ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA(CAMOES)』
訳すと
余談ですが、PONTA(先端)が日本に伝わり「先斗町」(ポントチョウ)となったとのこと。
ユーラシア大陸最西端のロカ岬。
北緯38度47分、西経9度30分、海抜140m。
添乗員からは、大西洋からの強い風が吹き荒れている為、帽子は飛ばされるので
無帽が原則とのことであったが、この日は幸いにも快晴、無風という添乗員も
初体験のようで非常に幸運であったのだ。
大西洋の波も静かに。
時間は15:22、光る海・大西洋。
再び灯台の建物を。
断崖前には、木柵が。
石碑近くから、北の方向を見る。
積丹半島を思い出したのであった。
以下4枚の写真は、先日のBS放送のロカ岬の上空からの写真です。
そして、黄色のカタバミの花の中に多肉植物が群生していた。
常緑多年草多肉植物のカルポブローツス・エドゥリスであろうか?
・・・つづく・・・