夜麻登波 久爾能麻本呂婆 多多那豆久 阿袁加岐 夜麻碁母禮流 夜麻登志宇流波斯
このうたを<倭建命>が詠んだというのは実は嘘で、それはやまと人の間でいつかしら詠われていたと言うのが正解なのだという説があるが、私にとってはこの歌は斑鳩に住んでいた奈良好きの若き日の友の歌なのである。今の私はその歌を誰が最初に詠んだかなんてどうでもいいのだ。たたなづくという言葉を実感させる道をいつも見ながら帰る私はそう思う。
この景色に最初に出会ったのは松坂からの帰りだった。
ああ、たたなづくとはこんな景色のことか!たたなづく青垣の向こうに夕陽の沈んでいく様のなんと美しいことよ!と感嘆符を打ちまくりながら走った。
自然に生きるとは自然と共に生きることだと思った。
しかし最近は竹切りをやりすぎてしまってもうたたなづく山々は見えない。
電信柱は邪魔だし、充実の一日を過ごしても、まっことそれだけは残念だ。
うまく感動の景色に出会った日にはカメラがないときている。
そしてそれが正解でもあろう、その道は駐車できないようにつくられている。
良い写真撮る為には歩かねばならないというわけだ。
写真はもっと坂道の上からでないといけない。つまらない写真だけど、ビュンビュン走る車道の端で、電信柱なるべく入れないようになんていってるとこんな写真になってしまった。
楽しみは後に残そう!