奈良は田舎である。人ガ多いのはごくごく限られた場所だけで、田んぼや畑の多く残る田舎町である。
ゆえに農業関係者以外はあまり働く所がない。従って多くの者は大阪へ通勤する。
奈良は日本の国宝級重要文化財級の宝物の約半数を有する所だが、そういう観光事業ったって、東西南北広範囲に散らばりすぎていて、わびさびを好む人には良いが、地域発展を望む人達にはどうも物足りない。
近頃、この奈良が発展しない理由が少し分かったような気になった。
通勤に疲れた息子はこの奈良で何かが出来ないかと店舗や事務所を探していたのだが、、、いかんせん高い!
あっちもこっちもガラガラなのに大阪より高い。大阪の一等地と奈良の一等地では比ぶべくもないことは一目瞭然だろうに。さらに大阪は二等地にも三等地にも、大抵は路地裏にだって大勢の人が歩いているのに、奈良はほとんどの所が駅前にだって人影がない。そんあ所ばかりだのに、である。
資産家が多い土地柄だというが、少しのお客様だけで経営が維持できるほど散財してくれるようには見えない。
一体どんな仕事をすればこんな高い家賃を払えるんだろうと疑問がわくが、一方では興味ももつ。
私は、昔ある不動産屋が、大手の会社と地主さんとは考え方がいたく違うのだと言っていたことを思い出す。
まーよくも悪くも、それでこののどかな風景が保たれているのだから致し方なしとも言える。
この間から間違って買ってしまった物部ふるの里天理王朝の本を読んでいるのだが、どうせ高い賃料でがら空きの奈良ならば、道路工事なんかもうっちゃっておいて、どういう事情かは知らないが、おやさまの三島神社もそのままでいいようなもんだ。
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最終更新日
2016.03.10 13:10:30