▲汗かき毘沙門・焼米の奥の院の紅葉はまだ。
近所の公園の銀杏は今年は黄金色とは言い難く、それでも扇形の黄色いものがプラタナスの葉の上に重なりあうように歩道に散っていく様には秋の深まりを感じる。
この土日はようやくの行楽日和。田舎はどこもそうなのか、ここも土日は秋の収穫祭らしかった。別段買いたいものとてはなかったが、秋はやっぱり芋掘りにかぎると思い、芋掘り体験券を一枚買うことにした。しかし中途半端な田舎の芋掘りはちっとも面白くなかった。葉っぱはすでに切られていたし、農家の人だか役員さんだか知らないが、自分で掘ると言っている声には耳もかさず、スコップで一回か二回エイヤッと掘っただけでおしまい。
芋もたいした出来ばえとはいえずで、なんだか腹が立ってきた。
猫たちはこんな日中こそ外で遊んで、夜にはおとなしく寝てくれないかと思うが、暇さえあれば・・・いや猫なんて暇だらけだが・・・寝ているのでシャンテを鳴らして追いだした。すると効果てきめんで、夜には大人しくおねんね。
でもまー見てください。自分が一番可愛い顔をしてると自負している茶々子は一番のわがまま猫。ところがこれがものすごい内弁慶。ちょっとの異音にも怖がり、野良は見るだけでも怖がる。そのくせ人様がお尻で温めた場所であろうと、猫様が温めた場所であろうと、自分がそこで寝たければクワッ!と牙を剥いてでもそこの主を追い出す。気に入らないのは爪まで出して威嚇し傍に来させない。私どもがちょんまげ尻尾のおけ毛毛ぼさぼさの姉妹を可愛がろうもんなら耳をいからせて怒る。そして自分よりは可愛がられないと思うのか、義妹とくっつき、すっかり本当の姉妹のツーショットは見られなくなってしまっていたが、何がどうなったか、真夜中目を覚ますと、三段ベッドのちょん髷茶目の横で寝ていた。
おかげで義妹チビ子は丸まっておねんね。
♪おんなごころとあきのそら