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いや、正確には、伐採じゃなくて剪定なのかな。
枝打ちっていう言葉もあるらしい。 どれが正確な言い方かわかりませんが、やってることは、松の大木の、枝を全て切り落とすということ。 先週ぐらいからずっとやっている。 この写真は、木を半分ぐらい登ったところにある。 お隣さんに聞いたところ、10年以上前、台風が来てこの松は上から半分が折れてしまったとのこと。 だけどそれからまた再生して、またこんなに見事な松になってしまった、と言っていた。 それを聞いたとき、いや、いくら台風でもこんな巨木、折れないでしょ、と半信半疑でその話を聞いていた。 しかし、枝を払いながら上に登っていくと、その折れた跡が残っていた。 確かにここでばっきりと折れていて、それなのにここを起点に、やや細めの幹が何本も出ていた。 木の上は多少風が強いが、非常に眺めがよくて気持ちいい。 次の写真は電線が下に見える。 電線って、確か地上高12メートルぐらいじゃなかったっけ。 太い木に登っているからそんなに恐怖は感じないけど、そんなに高いところにいたのか。 ここに写っている枝というか、細い幹を切る。 こんな感じで受け口と呼ばれる切り込みを入れるらしい(これはちょっと受け口でかすぎ。直径の4分の1ぐらいでいいらしい) この受け口の反対側(左側)から右に向かって水平に切る(追い口というらしい)と、右側に木が倒れる。 つまり、ちゃんと倒れる方向をコントロールできて、自分側に倒れてくることがない、というのが理屈のようだ。 「山で暮らす愉しみと基本の技術」という本で学んだ。 学んだけど、実際にやってみるとやっぱり怖い。 自分側に倒れてきたらどうしようとか、追い口を切っていたら切った部分がはねて顔にあたることもあるらしかったりで、びびりながらの作業。 もっと詳細に細切れで写真を撮りたいけど、そんな余裕はなかなかない。 今日切った枝(太くて枝というより幹)はこれ。 こんな感じで下から少し切り込みを入れておいて、上から切る。 下の切り込みを入れておかないと、途中で枝が裂けて、切り口が美しくなくなる。 2月11日、伐採初日の写真。 そして今日。 あともう少しだな。 最初は、枝を払ったらあとは幹をチェーンソーで切ろうと思っていた。 だけど枝を払うほどに、松の生命力を感じ、その力をおそれるようになってきた。 本当に切り倒してしまっていいものか。 ちょっとノコで傷をつけるとすぐに松やにが発生して傷の部分を修復しようとする。 明らかに生きている。 今日切った部分の年輪を数えてみると20近い。 真ん中から折れて20年ほどたってまた立派に再生していることが分かった。 ますます切れない。 ということで、今の行動は散髪と思うことにした。 お隣さんは、日の光も入らないし、いつ倒れるかわからないから心配だ、と言っていた。 ならば枝を全て払い、倒れる恐怖心を感じない程度に少し短くしておけばいいだろう。 途中で折れた部分はいい足場になっていて、やはりツリーハウスを作ってみたい気持ちがまた湧き起ってきたし。 ということで、伐採にわくわくしている毎日なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.07.29 21:28:23
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