連休を利用して、ある大きなダムを見学してきた。
小学校のころ、遠足で行ったきり、その後足を運ぶことはなかったので、ぜひ行きたかった。
その時は何もわからずに社会の勉強で行ったけど、改めて考えさせられた。
「きれいだね」とか言いながら、貯水湖の周りを歩いて、きれいな空気を吸って帰ってきた。
夫は土木技術者なので水関係には詳しい。
着工1936年~1957年完成(途中戦争のため5年間中断)
歩道の突き当たりに慰霊碑が建っていた。裏に回ると殉職者の方のお名前がたくさん書いてあったので、夫に「ずいぶんたくさん亡くなっているのね」(100名以上は書かれていた)と言ったところ、「あれは1/3ぐらいしか書いていない」とのこと。
もっと、多くの方が亡くなっているはずだと。
しかも在日韓国人の方達、特に現北朝鮮の方達がたくさん。
昔は、機械がなかったので人の手で工事が行われ、受刑者の方も仕事として働いていたが、人手が足りず、国内に住む朝鮮の方達を強制連行して、働かせていたという。
そのような、犠牲の元に出来たダム。
美しく静かに水をたたえていたけれど...
何も知らなかった自分が恥ずかしくなった。
日本は、他の国に対して、何も言える立場ではないと。
このことを知っている人は今どのくらいいるだろう、と夫は話した。
人はみんな罪人。
罪をはっきり自覚することが大切ではないだろうか。
友人の話では、国会議事堂もそうだという。
映画「パッチギ」という映画をみて知ったという。
慰霊碑に名前も載せてもらえないような仕打ちを受けた方々。
謝っても謝りきれない思いだ。