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非常に適当な本と映画のページ

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2005.07.14
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カテゴリ:洋画
スター・ウォーズ トリロジーDVD-BOX (再発売)

 旧スターウォーズ三部作の第三作目。エピソード6とも称される。年代的にはスターウォーズ映画シリーズの最終章ということになっている。
 製作者のジョージ・ルーカスは映画はもう作らない、と明言したので(一時はエピソード9まであるとされた)。


粗筋

 銀河帝国は、数年前破壊された巨大衛星デススターを再度築くことを決定。惑星エンドーで建設を開始。
 反乱軍はそれを阻止すべく動き出す。
 デススターは、惑星エンドーから放たれるバリヤーによって守られていた。反乱軍は二手に分かれることに。一方(レイア姫、ハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカーなど)はエンドーに降り立ち、バリヤー放射施設を破壊。もう一方(ランド・カルリシアンなど)は大艦隊でバリヤーを失ったデススターを総攻撃、という作戦を立てる。
 しかし、帝国側にとって反乱軍の作戦はお見通しで、反乱軍を一掃する機会と捉え、罠を仕掛ける。
 また、デススターに銀河帝国の皇帝が行幸に。建設を自ら指揮することに。
 エンドーにいると仲間を危険にさらすと判断したルーク・スカイウォーカーは、わざわざ投降し、皇帝の直属の部下であり、実の父親であるダース・ベーダーと対面する道を選択した……。



感想

 ストーリーの年代的には最終章だが、制作年代的には20年も前の作品。
 現在の視点で観るとどうしても原始的に映ってしまう。
 特にスピーダー・チェイスのシーンは、初公開当時は斬新だったのだろうが、今観ると悲しいほどにスーパーインポーズであるのが明らか。これと比較すると、エピソード1のポッドレースのシーンは自然に見え、20年の技術の差を感じざるを得ない。
 巨大なデススターやスーパースターデストロイヤーの爆発シーンも、何となく呆気なかった。
 デジタルリマスターした際、こういう点も修正できなかったのかね、と首を捻りたくなる(最後の場面でアナキン・スカイウォーカーの姿がマスクを取ったダース・ベーダーを演じたオッサンからエピソード1でアナキン・スカイウォーカーを演じた若者にデジタル的に変更されていたが。スターウォーズ全作を通して観た者なら「アナキン・スカイウォーカーの若し姿か」と分かるのだろうが、そうでない者だと「誰、この若い奴?」と思っただろう。オビ・ワン・ケノービが老人のままなのは不自然)。
 ま、手を加えたら切りがない、初めから作り直さなければならなくなる、それだと予算がいくらあっても足りない、という事情もあったのだろうが。
 本作は、旧三部作では最も評価が低い。
 旧三部作の第一作(エピソード4)の幼稚なリメークとされているから。
 この頃からルーカスは「興行収入だけでは充分な収入が得られない! グッズで稼がなければ! グッズで稼ぐには子供に受けるグッズを製作しなければならない! それには子供に受ける登場人物が必要だ!」と考えるようになったらしく、エンドーの原住民(イーウォク)は熊みたいな可愛い生物。
 子供には受けたらしいが、大人のファンからは顰蹙を買った。
 スターウォーズ旧三部作が三部作で終わったのは、ルーカスが「今のSFX技術では自分の思い描く通りに製作できない」と感じたからでもあるが、本作の評価が低く(興業的には成功したが)、今後作っても成功する見通しが立てられず、配給会社から次回作の予算を確保し難くなったこともある(興行収入は莫大だったが、制作費も莫大になってしまい、低予算だったエピソード4と比べると費用対効果が明らかに落ちていた)。
 ルーカスはこれに懲りて極端な商業主義を追及するのをやめると思いきや、約20年後に製作されることになるエピソード1はこのエピソード4の焼き直し部分が多く、酷評される。
 ストーリー展開も「?」の部分が多くなっていたこともある。ダース・ベーダーとルークが親子である、というのはまあ、許せるとして、レイア姫とルークが双子(二卵性双生児)という設定は強引過ぎ。なぜなら、ダース・ベーダーとレイア姫はエピソード4、エピソード5で直接会っているから。「フォース」を使ってルークが自分の息子だと簡単に察することができたダース・ベーダーが、レイア姫を目の当たりにしながら「この女は俺の娘だ」と察することができなかった、というのは不自然。
 レイア姫とルークが銀河で別々に育て上げられながら、ふとしたことでエピソード4(この時点では双子であることを互いは知らない)で再会する、というのもおかしい。
 デジタルリマスター版とあって、シーンが新たに加えられていた。
 その中で最も分かり易いのが、反乱軍が勝利したニュースを聞いて、銀河中が喜んでいる場面。
 映像的には問題ないが、ストーリー的には「ちょっと……」と思わざるを得ない。
 絶大な権力を誇った皇帝が死んで、無邪気に喜べるのか。「今後どうなる?」と不安する者の方が多いだろうに。
 皇帝は悪だとされているが、ただひたすら悪で圧政を強いていたら、巨大な銀河帝国を維持できる訳がないから、一般市民の中にも皇帝を支持(もしくは単に許容)した者は大勢いたと思われる(小説シリーズでは、帝国を支持していた一般市民らに苦しめられる新共和国の模様も描かれている)。
 そんな訳で、新たに加えられたシーンは不要な感がある。
 本作は、広げた風呂敷を総合的には畳んでいるものの、最終章としては寂しいものになってしまった。


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Last updated  2005.07.14 15:25:16
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