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カテゴリ:洋書
ピーター・マッケンジー艦長が活躍するBart Davisによる潜水艦アクション。 ピーター・マッケンジーは「RAISE THE RED DAWN」にも登場している。 粗筋: ソ連が崩壊した直後の時代。 旧ソ連からの独立を企む各地の勢力が活発的に動き始めていた時代でもあった。 トルクメニスタンの独立を訴えるテロリストのラザは、アメリカ海軍の最新鋭小型潜水艦「ケンタッキー」を奪った。ケンタッキーには核ミサイルが搭載してあり、それでロシアを脅迫しよう、と考えたのだった。 慌てたのはロシア。ラザは元ロシア特殊部隊員。いわば飼い犬に噛まれたのだった。今回の問題を単独で解決するのは無理と判断したロシア政府は、アメリカの支援を要請する。 アメリカも、ロシアがアメリカの核ミサイルによって壊滅的なダメージを受けるようであってはいかなかった。ケンタッキーを探し出し、破壊せねばならなかった。 米ロの政府は、ロシア海軍潜水艦をアメリカ海軍艦長に指揮させることで合意。 アメリカ海軍は、その艦長にピーター・マッケンジーを選定。 マッケンジーは、突然の要請に戸惑う。彼は個人的な問題を数多く抱えていて、旧敵国の潜水艦を指揮できる状態ではなかったのだ。 アメリカ政府は、マッケンジーに言う。マッケンジーの妻で、CIA工作員のジャスティーンがトルクメニスタンでラザの組織を追跡中、消息を絶った、と。もしマッケンジーが今回のミッションを拒めば、ジャスティーンの安全は保障できない、と政府は言う。 マッケンジーは、嫌々ながらもミッションを引き受け、ロシアへ飛ぶ。 マッケンジーが指揮する潜水艦は、旧式のリガだった。旧式といっても、搭載されているソナーはロシア海軍が極秘に開発した最新式。リガは、ケンタッキーを探知できる唯一の潜水艦だった。 マッケンジーは今直ぐケンタッキーの追跡がしたかったが、問題が発生する。リガの乗組員は全員ロシア人。ロシア海軍兵は徴兵で、アメリカ海軍の志願兵とは異なり、士気が低い。自国の存亡がかかっているという自体にも拘らず、ミッション成功への意欲は低かった。マッケンジーはそんなロシア兵を一から訓練し直そうとするが、文化の違いからか、なかなか捗らない。 一方、ジャスティーンは、ラザの手下に囚われていたが、ロシア軍将校カランスキーの助けもあり、脱出に成功。二人は、トルクメニスタン独立運動を起こしている別の組織ケマルの助けを借り、ラザの組織を追跡することにした。ロシア政府からすれば、ラザと同じようにトルクメニスタン独立を求めるケマルの組織に頼るのは危険だったが、ラザの組織に対処するには止むを得なかった。ケマルも、ロシアを完全に信頼しておらず、独自の思惑を進めていた。 リガの乗組員をようやく訓練し終えたマッケンジーは、ケンタッキーの捜査に向かう。 ラザは、どうやらロシア海軍の重要拠点を核ミサイルを使って破壊するつもりらしい。 アメリカ海軍艦長に率いられたロシア海軍潜水艦リガは、テロリストが指揮するアメリカ海軍潜水艦ケンタッキーを必死に追跡する……。 解説はこちら: 関連商品: お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.09 18:03:16
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