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2023.08.15
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カテゴリ:洋画



 トム・クルーズによるミッション:インポッシブルシリーズ第7弾。
 シリーズとしては初の2部作で、本作が第1部となる。
 トム・クルーズが引き続き主人公のイーサン・ハントを演じる。
 他に、レギュラーキャラとしてヴィング・レイムスとサイモン・ペッグも出演。
 過去作に登場したレベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービーも出演する。
 原題は「Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One」。




粗筋

 ロシアの新型潜水艦セヴァストポリは、長期に及ぶ試験運航を終え、間も無く母国に帰港する予定だった。高度なAIシステムによる推測航法(デッドレコニング)を採用しており、様々な国の領海に侵入しながら相手国に全く感知されず、事実上「存在していない無敵の潜水艦」となっていた。
 そんな中、セヴァストポリは正体不明の潜水艦を検知。
 その潜水艦は、通常の潜水艦としては有り得ない動きを見せた。
 ふいに姿を現した相手の存在や動きに動揺しながらも、セヴァストポリの乗組員は「自分等は存在していない」のだから大丈夫だ、と楽観的に考える。が、楽観的な観測を裏切り、相手の潜水艦は攻撃態勢に入り、魚雷を発射。
 セヴァストポリも応戦の為、魚雷を発射した。
 相手が発射した魚雷は、セヴァストポリによる回避行動を全て搔い潜って迫ってきた。直撃は避けられない、と乗組員は身構えるが、直撃の時間が過ぎても何も起こらなかった。
 乗組員が確認すると、魚雷は消え失せていた。
 改めて一帯を探索すると、正体不明の潜水艦もいなかった。
 艦長は、いわゆる幽霊を相手に戦っていたのだ、と悟る。どうやらソナーを含むコンピュータシステムに異常があった、高度なAIシステムにも不具合は起る、と。
 非常事態と思っていたのは非常事態では無かった、と乗組員は安堵するが、別の非常事態に陥っている事に気付く。先程応戦の為発射した魚雷が旋回し、自分等を目掛けて迫っている、と。
 艦長は魚雷に対し破壊命令を発させるが、魚雷はそれを受け付けず、セヴァストポリを直撃。
 世界中の海を誰にも気付かれず航行したセヴァストポリは、自ら放った魚雷により誰にも知られる事無く撃沈され、一帯には乗組員の遺体が浮かび上がった。

 IMF工作員イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、使命を与えられる。
 旧知の元MI6工作員イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)が、ある目的専用の鍵を持ってアラビア砂漠に消えたので、回収して来い、と。鍵が何の目的のものなのかは知る必要は無い、とにかく鍵を回収しろ、という内容だった。納得が行く使命では無かったが、放っておくとイルサはIMFが雇った賞金稼ぎらに殺されてしまう。
 イーサンはアラビア砂漠に飛び、賞金稼ぎグループの後を追って、先にイルサの居場所を突き止め、鍵の回収に成功する。

 ワシントンDCでは、アメリカの諜報機関のトップが集まって会合を開いていた。会合にはCIA局長キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)、国家情報長官デンリンガー(ケイリー・エルウィス)も参加し、ある脅威について話し合っていた。
 その脅威とは、新型AI"エンティティ"だった。
 エンティティは人工知能を持つ様になったコンピュータウィルスで、世界中の防衛、情報、金融ネットワークに侵入しては情報を集め捲っていた。現時点では侵入して、情報を盗み取った後、僅かな痕跡を意図的に残して消え失せるだけで、何を企んでいるのか全く不明だったが、今後脅威になるのは明白だった。一方で、エンティティを捕らえて管理する事が出来れば、その者は圧倒的な力を手に入れられる。よって、世界各国はエンティティを捕らえる事には躍起になっていたが、ネットワーク上に存在するだけで実体が無いので、捕えようが無い。エンティティを唯一制御可能にするのが、2片を1つに合体させる事で機能する鍵だった。
 イーサンに回収させた鍵は、その片方だったのだ。
 会合に潜入していたイーサンは、自国のアメリカを含めどこの国が手に入れようとエンティティは人類にとって今後大きな脅威となると考える。鍵のもう片方を手に入れ、合体した鍵を使って自分がエンティティを破壊するしかない、と決断した。
 キトリッジは、イーサンに対し、そうした場合はアメリカも敵に回す事になるぞと警告するが、イーサンは警告を無視し、その場から逃れる。
 鍵のもう片方は、アブダビの空港に現れる者が持っている、という情報を得たイーサンは、仲間のルーサー(ヴィング・レイムス)とベンジー(サイモン・ペッグ)と共にアブダビに向かう。
 任務は困難を極めるものとなった。鍵はエンティティを制御する為のものと思われるが、どこでどう使うのか分からない以上、その情報を握っている者に一旦手渡さなければならない。そしてその者からエンティティを破壊する為の情報を得て、その場に向かってエンティティを破壊する必要があった。
 鍵のもう片方を持ってアブダビ空港に現れた人物(鍵を持たされている事を全く知らなかった)から奪える前に、女泥棒のグレース(ヘイリー・アトウェル)が間に入り、鍵を盗み取る。イーサンはグレースと接触し、どこへ持って行くつもりなのか聞き出そうとするが、グレースはその場から逃げ出した。
 グレースは、イーサンとは旧知の間柄の女武器商人アラナ・ミツソポリス(ヴァネッサ・カービー)に雇われていた。
 アラナは、自身の雇い主にその鍵を売り渡すつもりでいた。
 イーサンは、ベンジー、ルーサー、イルサと共に、アラナが主催するパーティーに潜入し、アラナと接触。
 が、その場にはエンティティの代理人だというガブリエル(イーサイ・モラレス)と仲間の暗殺者パリス(ポム・クレメンティエフ)もいた。イーサンとガブリエルは、イーサンがIMFの一員になる前からの間柄だった。
 イーサンは、アラナに鍵を雇い主に売り渡さない様、説得を試みるが失敗。
 その時点でガブリエルは言う。エンティティがイーサンの仲間であるイルサかグレースのいずれかを死なせる事に決めた、と。
 イーサン、アラナ、ガブリエルらは離散し、グレースとイルサはガブリエルを追う。
 イーサンはグレースとイルサの後を追うが、エンティティやパリスに妨害され、漸く駆け付けた頃にはグレースは意識不明の状態で、イルサはガブリエルに殺害されていた。
 イルサを救えなかった事に心を傷めるイーサンを目の当たりにしたグレースは、イーサンのチームに加わる事を決める。
 アラナは、鍵を売り付ける為にオリエント急行に乗る事になっていた。
 そこでイーサンは計画を立てる。オリエント急行に潜入し、アラナに成りすましたグレースをアラナの雇い主と接触させ、鍵をどこでどう使うのか聞き出す、と。イーサンはアラナの弟に成りすまして同席するつもりだったが、変装用のマスクを製作する機械が故障してしまい、グレースをアラナに変装させるマスクしか製作出来なかった。イーサンは、グレースに対し単独でオリエント急行に潜入するよう、説得する。自分は別の手で潜入する、と。
 ルーサーは、この時点でチームから一旦離れると宣言。エンティティの一部が残っていると思われるハードディスクを解析するので、ネットワークから完全に切り離された場所に行かなければならない、と。ルーサーは去り際に、イーサンに対し警告を与える。ガブリエルと再会する事になると思われるが、鍵の使い方を知っているのはガブリエルだけなので殺してはならない、イルサの為の復讐心を抑制しなければならない、と。復讐心に負けてガブリエルを殺したら、エンティティが最終的に勝つ事になる、と。
 イーサンは、ルーサーの警告を肝に銘じ、ベンジーと共にオリエント急行に潜入する計画を立てた。
 オリエント急行に姿を現したガブリエルは、機関士らを殺害し、列車を暴走させる。その後、オリエント急行に乗っていたデンリンガーと対面。
 デンリンガーは、2片を合体させた鍵は潜水艦セヴァストポリのコンピュータ室のものだと告げる。セヴァストポリのコンピュータにはエンティティの初期バージョンが記録されており、鍵さえあればエンティティを制御する事も破壊する事も可能だ、と。沈没したセヴァストポリが現在どこにあるのか知っているのは自分だけなので、手を組もう、とガブリエルに持ち掛ける。
 ガブリエルは、セヴァストポリの居所を知っているのはデンリンガーだけだとの確認を取りたかっただけで、デンリンガーやその背後のアメリカという国家と手を組む気は全く無かった。用済みと見なしたデンリンガーを殺害し、同席していたパリスも、イーサンの為に自分を裏切るだろうとして殺害する。
 一方、アラナに変装したグレースは、アラナ本人を気絶させた後、アラナに成りすまし、アラナの雇い主と接触する。
 その雇い主とはキトリッジだった。
 鍵を巡る騒動は、エンティティを自分等のものにしたがっていたアメリカの諜報機関が仕掛けたものだったのだ。
 キトリッジは、グレースが装っているアラナに、合体した鍵を1億ドルで買い取る、と申し出る。
 アラナを装うグレースは、「グレースという女に手を出さない」という条件を取り付けた上で、1億ドルを自身の銀行口座に振り込ませようと計画を変更し、イーサンを裏切る事に。
 が、1億ドルが口座に振り込まれる直前になって、矢張りイーサンを裏切る事は出来ないと心を変え、キトリッジから鍵を奪って逃げる。
 その時点で意識を回復した本物のアラナが現れる。
 これまで取引していたアラナは偽物だと気付いたキトリッジは、部下にグレースを追わせる。
 グレースが追い詰められた時点で、イーサンが列車に突入し、グレースを救うが、その騒動で鍵を紛失。
 ガブリエルが鍵を拾い上げる。
 イーサンはガブリエルを追って格闘するが、ガブリエルは列車から飛び降りて逃げる。
 その時点で、ガブリエルは列車の数キロ先にある橋を爆破させた。
 イーサンとグレースは列車全体が谷底へ転落するのを防ぐが、自身らが絶体絶命の危機に陥る。二人は、ガブリエルが殺し損ねたパリスによって救われる。
 重傷を負っていたパリスは、鍵とセヴァストポリの関係性をイーサンに告げた。
 イーサンはグレースを連れてその場から退却しようと決めるが、その時点である問題に気付く。
 計画は、イーサンが合体した鍵を奪って一人で列車から逃れる、というものだったので、脱出用のパラシュートは一人用だった。グレースについては、身柄をアメリカ当局に確保させ、その後キトリッジの下に出頭してIMFの一員になる、という筋書きだったのだ。
 アラナが鍵を売り渡す相手がキトリッジだったという事実は、イーサンすら予測出来なかった。
 グレースは、自分の事は自分でどうにかするから一人で逃げろ、とイーサンに言う。イーサンは、それを聞いて列車から飛び降りる。
 イーサンが去った後、グレースは素顔でキトリッジと対面。IMFの一員になる、と申し出た。
 イーサンは、ベンジーが待っている場所に降り立った。
 ベンジーは、鍵をどこで使うのか分かった所で、ガブリエルが合体した鍵を持っている以上、手も足も出ない、ミッションは失敗に終わった、と嘆く。
 それに対し、イーサンは言う。合体した鍵は自分が持っている、と。ガブリエルを追って格闘している間に、ポケットから盗み取った、と。
 イーサンとベンジーは、セヴァストポリの居所を突き止め、鍵を使ってエンティティを破壊する、という新たなミッションに挑む。
 そのミッションは、ガブリエルとエンティティ、そして自国アメリカを含む世界中の国々から追われながらの危険なものになる事が予想された。



感想

 シリーズ第7弾。
 初の2部作という、意欲的なものになっている。
 よって、第1部の鍵を手に入れるというミッションは、次のミッションの始まりに過ぎない、というラストで終わっている。
 第1部が公開された時点で第2部は制作中、となっていて、第1部が絶対ヒットする、という保証が無いのにあえて2部作にしたという事は、制作者側は本作に相当自信を持っている事になる。

 シリーズお馴染みの派手なアクションも健在。
 金を掛けてやればここまでの映像が出来るのか、と感心。

 エンティティの支配を可能にする鍵を巡って攻防が繰り広げられ、謎の人物ガブリエルが本作に於いてイーサンの敵、という事になっている様だが、実際のところ世界平和の最大の脅威になっているのは主人公が属する国というか、その国全体を牛耳ろうと企む諜報機関、というこれまで散々見てきたパターンに陥ってしまっている。
 イーサンは、エンティティという敵と、自国の諜報機関との戦いを繰り広げる展開に。
 要するに、内輪揉め。
 アメリカの諜報機関が下手に動くから世界の秩序が乱れ捲る訳で、アメリカの諜報機関が動いていなかったら、世界はどれだけ平和になっていただろうか、と本作を通じて思ってしまう。
 あくまでもフィクションの世界だからと言いたいが、現実の世界も似た様なものだろう。いや、現実の方がもっと酷いと思われる。

 本作では、レギュラーキャラ、準レギュラーキャラが多数登場。
 その中で、シリーズ作に何作か登場して重要な役割を果たしてきたイルサが殺されてしまい、退場。
 代わりにグレースという新キャラが加入。
 男優はともかく、女優は年齢を重ねるとアクション映画は体力的にもビジュアル的にも厳しくなるので、降板は止むを得ないのだろう。

 が、代わりとなる新キャラをすんなり受け入れられるか、というと話は別。
 グレースは世界各国を駆け巡って捜査当局を欺いてきた天才的な女泥棒、という設定だが、ひたすら自己中心的で可愛げが無くて魅力に乏しいキャラ。
 イルサが死に、こちらはただ気を失っていただけ、という展開になった時は「何故こっちが死なずに済むんだよ」と思ってしまったし、「途中でとっと殺されてくれ」と願っていた。願いに反して最後まで生き延び、次回作にも登場するらしい。
 グレースを演じるヘイリー・アトウェルも特段美人な女優ではなく、作中で「いい女」扱いされても白けるだけだった。
 ヒロインを演じる女優の採用はしっかりして欲しいし(制作費1億ドルを軽く超える大作なのだから、オーディションに金や時間が掛けられない訳ではあるまい)、ヒロインの描き方ももっと考えてほしい。
 
 敵のガブリエルを支える女暗殺者として、パリスが登場。
 演じるのはポム・クレメンティエフ。
 フランス語を喋るし、名前もフランスっぽい割には顔立ちがやけにアジア人っぽい、と思っていたが、フランス人の父親と韓国人の母親を持つ、との事。
 最近は韓国系の俳優の台頭が著しい。
 ポム・クレメンティエフはマーベルシリーズにも登場しているらしいが、調べてみても特殊メイクのせいで「ああ、この人か」と気付けない。
 イーサンの敵として登場するので、ヒロインではないが、グレースよりこちらの方がキャラとしては興味深かった。

 本作は、このまま第2部に突入するらしい。
 トム・クルーズも還暦を迎えるので、一部ではこの7作目/8作目でミッション・インポッシブルシリーズは打ち止めになるという噂もあるが、トム・クルーズ自身はそのつもりは無いと言っているとか。
 60代になるとこの手のアクション映画は難しくなるし、体力的にはOKでも、実年齢が60代の老人俳優が20代ばりに世界を駆け巡って冒険する役を演じる、というのは観る方にとって無理が生じそうだが。

 ミッション・インポッシブルは、元は1960年代のテレビシリーズ。
 ジム・フェルプス率いるIMFのチームが不可能なミッションに挑む、という内容だった。
 1980年代には再度テレビシリーズとして復活。
 オリジナルと復活バージョンが両方とも人気になる、という稀なケースに。
 1990年代にトム・クルーズ主演で映画化された際は、ジム・フェルプスが長年率いてきたチームを裏切って皆殺しにした、という真相に対しテレビシリーズに馴染んでいた者から反発を食らった。1960年代と1980年代のテレビシリーズでジム・フェルプスを演じていたピーター・グレーブスからも「こんなのミッション・インポッシブルじゃない!」と批判の声が上がった。
 ただ、トム・クルーズはミッション・インポッシブルへの思い入れが強かった様で、興行的にも成功していた事もあり続編が次々作られ、テレビシリーズより映画シリーズの方が息が長くなり、現在では「ミッション・インポッシブルは元はテレビシリーズだった」という説明が必要になるくらいに。
 トム・クルーズの目の付け所の良さと運には脱帽するしかない。

 本作は2部作の第1部。
 第2部を観るまで、本作の評価を下せない。








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Last updated  2023.10.26 09:34:43
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