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カテゴリ:診療
日常診療では目にゴミが入ったという訴えで来院する患者が多くやってくる。なかにはコンタクトを見失ったという方も。異物の場合、フルオレセインで染めて傷の分布状態を確認したのちに、上眼瞼の裏などにみつかることが多いが、いくらさがしても見つからないことがある。
こういったケースで医療者の立場として気をつけなければいけないことが1つある。 それは、決して異物がありませんでしたとは言うべきではないということ。 異物を探しましたが見つかりませんでしたと言うべきである。 飛蚊症における眼底検査もまた然り。眼底をくまなく検査しましたが、出血や炎症、網膜剥離の兆候はいまのところありませんでした、と。 ないことの証明は、別名悪魔の証明ともいわれ、あとで異物が見つかったなんてことになったらいいわけができない。 ときどき、前医にかかったあとに異物を見つけることがある。ということは、私も見落としていることがあるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.07.30 16:31:18
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