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カテゴリ:診療
いま勤務している診療所では、昔ながらの紙カルテと、名前での呼び出しでやっている。なので、名前を呼んでも違う人がはいってくるなんて日常茶飯事である。自分の名前はいちばん聞き間違いがなさそうなのに、とくに付き添いのない高齢者の場合、聞き間違いが起きる。
診察室に、2人はいってきて鉢合わせになるのは、まだいいほうだ。どちらかが間違えてはいったことが医師に伝わるから。 ところが、たまたま名前を呼ばれたかたが耳が悪かったり、そのばを離れていた場合など、診察室には間違えて入ってきた1人しかいないので、患者の取り違えがおきることになる。カルテには、受診日や、処方が記載してあるので、患者とのやりとりがかみ合わなくなり、通常は、途中で気がつく。 患者の取り違えを防ぐには、番号札をお渡しするのが一番良い。診察の順番を表すだけでなく、一対一対応にして患者取り違いを防ぐ目的もある。 ただし、欠点もあって割り振られる番号は来院ごとに変わるのでいくら番号を連呼しても自分は知らない、と言う顔をして結局名前を呼ばれるまで診察室に入ってこなかったということも。 ちなみに、病院の場合機能評価をうける審査基準に、個人情報の保護というものがあって、患者さんの名前で呼び出すことは推奨されていない。郵便局や、銀行と違って、受付で一度患者と顔を合わせているわけではないので、患者サイドとしても、特に初めての病院や診療所で診察を受けられる場合、診察室に入ったら、**なまえ**です、お願いします。と自分の名前を名乗ることが、身を守る上で大切である。最近は、名前を自分から名乗る方、多くなった。こんな方は、患者力があるな、と思いながら診察している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.08.07 07:54:44
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