|
カテゴリ:乗り鉄
北海道新幹線の並行在来線として廃止が決定している、函館本線の長万部-小樽間に乗車。
何かのついでに乗りに行こうと思っているとあっという間に廃止の日がやってきてしまうため、今回は当該区間に乗る目的で渡道した。 並行在来線問題はこの区間のみではなく、函館-長万部間の存続問題も残っている。この区間は、旅客需要の他に、本州と北海道の物流のルートとなっている。北海道で注文した「生うに」が早ければ翌日に新鮮なまま関東地方に届くのも、青函トンネルを利用した鉄道貨物の輸送網があるおかげである。 本州と北海道を結ぶ、人間で言えば腕頭動脈に匹敵するであろう輸送ルートの重要性は、国土交通省、北海道、JR貨物、沿線自治体ともよく理解しているはずだ。だからといって、廃止せず、存続します!と手を挙げようものなら、「それでは、相応の費用負担を」となることが明白である。そのため、4者とも積極的に存続を訴えず、ゲーム理論でいう「ナッシュ均衡」に陥り、膠着状態が続いていた。 ところが、2023年7月19日の報道で、4者が存続で合意したとのニュースが飛び込んだ。鉄路が維持されることが決定したため、鉄道ファンとしては安堵の思いであるが、これから費用負担をどうするか紛糾が予想される。 そんなことはさておき、函館本線 小樽-長万部間、いわゆる「山線」は乗りつぶしに出かけるために利用できる列車が限られ、札幌が地元だったとしても、明るいうちに乗りつぶしで利用できる便が1日1回しかないのである。長万部から乗る場合は1日2回チャンスがあるが、長万部駅周辺に宿泊できる場所を確保することが困難となる。 当該区間に乗車するのは、1988年にはじめて乗って以来、通算3回の乗車歴がある。今回は、廃止前最後になると考え、多くの写真を残した。 車両は、ハイブリッドの新型である。快速エアポートに接続するため、キャリーケースを携えた乗客が多く人数よりも混雑した印象。私は記録が目的のため、着席せずに、最後部の運転席の反対側に立って、写真や動画を撮影した。 塩谷駅。 山線は全線単線のため、両開きの分岐器と、安全側線。信号機は、耐雪構造である。有珠山の噴火時には室蘭本線の迂回路として利用されたこともあり、有効長が長い。 蘭島駅。 余市駅。半数ほどの乗客が降車。車内は私以外全員着席できる程度の混雑。 仁木駅。 然別駅。 銀山駅 かつては、岩内線の分岐駅であった小沢駅。岩内線のホームであったであろう場所。 終着駅の倶知安駅。新幹線建設のため、ホームが移設されている。 倶知安から長万部までは、次回。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.07.23 10:45:09
コメント(0) | コメントを書く
[乗り鉄] カテゴリの最新記事
|