星見当番の三角テント

引き続きこんにちは、星見当番です。ポップアップ出生図カード作成講座その１１です。
前回は太陽から木星までの天体パーツを貼ったので、今回は土星から冥王星までを貼ります。


カードモデルAさんの土星です。薄いクリーム色の紙を事務用パンチでくりぬいて
銀色のメタリックペンで土星の輪を書き加えました。他の天体と同じようにマルの中に
記号を入れてもいいのですが、土星の記号ってちょっと独特で、どんなに気を付けても
ひらがなの「ち」とか「を」に見えてしまうんですよね。

土星は天体そのものの形がきれいだし、こういうのがひとつ入っていると
アクセントになって楽しいと思うので。

Aさんの土星は獅子座1度35分。ハウスは第二ハウスです。外枠（黄道）の区切りを
よく見て、獅子座が始まってすぐのところに土星パーツを貼ります。


こちらはカードモデルlovely lindaさんの土星。水瓶座28度45分逆行。
逆行というのは地球から見て天体がいつもとは逆回り（時計回り。通常は反時計回り）に
動くことを言います。ここではあまり気にしなくてOKです。ハウスは第九ハウス。
ハウスの中ほどで水瓶座の終わりぎりぎりあたり。これも外枠と見比べながら
ちょうどいい位置に貼りつけます。


天王星パーツを貼ります。実際の天王星はターコイズブルーの美しい惑星なのですが、
背景が青っぽい中のターコイズは埋もれてしまいそうなので、黄緑の紙をチョイス。
画像はAさんの天王星です。蠍座6度04分。ハウスは第五ハウス。少し離れたところに
ピンクの金星が見えていますね。Aさんの天王星は第五ハウスの中ほど、金星は終わり辺り。
金星と天王星は15度弱離れています。


lovely lindaさんの天王星。前に貼った太陽・月・水星・金星・火星が見えてますね。
乙女座12度42分、第四ハウスのカスプ直近にlovely lindaさんの天王星はあります。
（lovely lindaさんの第四ハウスは乙女座10度37分から始まります）


海王星パーツの登場です。海王星は神秘の星、魚座の支配星ということで紫をチョイス。
事務用パンチで抜いて、中にフォークのような海王星の記号を書き入れます。このフォーク、
ギリシャ神話の海の神・トリトンの持ち物（トライデント）です。

Aさんの海王星は射手座12度15分、第六ハウスにあります。第六ハウスの真ん中よりも
ちょっと進んだあたりですね。


lovely lindaさんの海王星です。蠍座16度26分、太陽と同じ第五ハウスです。
太陽は天秤座17度13分、海王星は蠍座16度27分なので30度弱離れていますね。
それでも、第五ハウスの幅が広いので同じハウスに収まっています。外側の
黄道の枠を見ながら大体蠍座エリアの真ん中あたりを狙って貼ります。

と、見本はカードモデルの方々のデータに沿って貼り付けていってますが、
自分のカードを作る時は勿論、ご自分のデータに沿って貼っていってください。


最後の天体パーツ、冥王星です。こちらAさんの冥王星。天秤座11度34分、
月と同じ第四ハウスですが、第五ハウスの境界線に近いあたりに貼りつけます。
（Aさんの第五ハウスは天秤座14度04分から始まります）紙は暗めのグリーン。
事務用パンチで抜いて、中にアルファベットのPとLを組み合わせたような記号を書きます。
これが冥王星の記号。発見者であるパーシヴァルとローウェルの頭文字だとも、
またPlutoのはじめの二文字だとも言われています。天体記号の中では書きやすい方。


lovely lindaさんの冥王星。乙女座15度08分、第四ハウスです。天王星が同じ乙女座の
12度42分なので、かなり近い位置です。なので、ちょっと重なるように貼っています。

今回のカードモデルさんは天体同士がぴったりの度数で重なることがなかったのですが、
もしも本当に同じ度数で天体が重なる場合（たとえば太陽が牡牛座12度25分で
水星も牡牛座12度25分）には、天体パーツ同士を縦に並べて貼ってください。


全ての天体パーツを貼り終えた状態。こちらはAさんの出生図です。上半分が青空なのは
Aさんが昼間に生まれたから。太陽は向かって右（＝西）の地平線ぎりぎりの低い位置。
夕方生まれですね。多くの天体が地平線下に沈んでいますが木星が高い位置にあって
とても目立ちます。向かって左（＝東の地平線）からは火星が昇ってきたばかりです。
太陽のちょっと上に、水星が見えます。


lovely lindaさんの出生図、完成です。夜生まれなので、太陽が下半分のエリアに
沈んでいます。月も沈んでいますね。日没後ということで、上半分の空は暗い青です。
下半分は、それよりも少し暗めの青。ほとんどの天体が地平線下に沈んでいますが
南の高い空に土星があり、東南の空には木星が輝いています。

これで、すべての天体パーツを貼り終えました。これだけでもカラフルな出生図として
フレームに入れて飾ったりすることができます。思えば画像の加工が得意な方であれば
占星術ソフトで出力したホロスコープに加工ソフトで色塗りすればいい話ですね。
それを厚手の紙に印刷して切り抜いてカードに加工すればいいわけです。しかし当番は
パソコンを使えているということが奇跡的なくらいにアナログな人間なので、カード作りも
めちゃくちゃアナログな方法でやっております。

次回はこのカードをポップアップカードにしていきます。次回が最終回です。