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カテゴリ:新月予報
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。 2024年11月1日21時46分。太陽と月が蠍座9度35分で出会います。蠍座新月タイムの始まりです。この日時は日本時間です。日本以外の地域で新月を迎える方は、上記の時刻に日本と現地との時差をプラスあるいはマイナスして現地時刻に直してください。 生まれたときの太陽が蠍座にあった方(いわゆる「蠍座生まれ」の方)や同じく生まれたときの月やドラゴンヘッドが蠍座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蠍座特有の長所を伸ばす願いごと、または蠍座の短所を克服する願い事に最適です。蠍座に特に天体を持っていない方も、今回は蠍座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。 年にいちど、蠍座の新月予報だけは全年齢版と成人向け版、二種類の予報を出しています。まずは全年齢版からのお届けです。この記事を公開したらすぐ、成人と成人になろうとしているひと向け版を公開します。 今回の新月で叶いやすいお願い、蠍座の支配分野(全年齢向け)は以下のとおりです。 蠍座は12サイン中8番目のサインです。偶数番号のサインは「自分←世界」、外界にあるものを自分の中へ取り込もうとします。原質(クォリティ)は「固定」。ひとつ前の「活動」サインがはじめた物事を引き継ぎ、安定させるのが固定サインの役目です。元素(エレメント)は「水」、感情や人間関係を重要視します。 「偶数・固定・水」。この三つの要素をすべて持つ願いごとが、今回の新月で叶いやすい願いごとです。つまり、自分の外にあるものを取り込み、受け入れる願い事、何かをしっかりと固めようという願い事。そして感情や人間関係に関する願い事です。 蠍座の支配星は冥王星。不可逆性、つまり「いちど起きてしまったら取り返しのつかないような性質」を持つ変化・変容・死・再生を司る天体とされています。冥王星が発見される前は、火星が蠍座の支配星でした。現在も副支配星とされています。火星は「自己主張」の星。生きるために壁を乗り越えていく戦士の星です。「刃物」「武器」「切り込んでいく力」を象徴する星でもあります。火星も「一度切ったら元には戻せない」という意味では不可逆性(取り返しのつかない性質)にかかわりのある星ですね。 火星は牡羊座の支配星でもあります。「奇数(発散)・活動(開始)・火(意志)」のサインである牡羊座では、この火星の力が「新しい世界へ飛び込み自分を押し通そうとする」という形で現れました。「偶数(吸収)・固定(持続)・水(感情)」の蠍座では、火星の切り込む力が「特定の人間関係・自分と他人の心の奥深いところ」へと向かいます。 蠍座の大きなテーマは、「自分や他人の感情の中へ深く踏み込んで行くこと」です。一つ前の天秤座(奇数・活動・風)ではわけへだてなく多数の人とお付き合いすることがテーマでした。美と愛の星・金星支配のサインである天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が愛でした。蠍座も、実は愛のサインです。戦いの星・火星(と生死の星・冥王星)支配のサインである蠍座ではむしろ「かたよること」「たったひとつ選びとったものに心血を注ぐこと」が愛。「傾倒する」「没頭する」「偏愛」「ひとりじめ」「心血を注ぐ」「命がけ」などが蠍座のキーワードです。 「それのためなら何をどれだけ投げ出しても惜しくない」「それさえあれば何もいらない」というくらい、心血を注ぎ込む大切な関係がありますか?相手が人間とは限りません。仕事かもしれないし、学問かもしれないし、芸術かもしれない。推しへの課金だというひとだって、いるかもしれない。蠍座の新月は「これ」と決めたものに身も心も捧げ尽くそうとする情が深い人を応援しています。 心血を一点に注ぎ込むために必要な力が「集中力」「忍耐力」です。「大事なことだとわかっているのにやり通せない」という方は、蠍座新月に集中力・持久力・忍耐力アップのお願いをしましょう。望みが叶うまで、他のことを我慢できる強さ。全力を尽くして頑張れるスタミナ。他のものに目を向けず、ひたすらひとつのものを見つめ続けられる一途さ。これらを強化するお願いに蠍座新月は最適です。 蠍座は水の固定サインです。固定サインはひとつ前の活動サインが始めたことを引き継いで固める役をつとめます。蠍座が直接的に受け継ぎ、固めるのは風の活動サインである天秤座の「他人と共に生きていく」というテーマです。それと同時に蠍座は、遠い夏のサイン・水の活動サインである蟹座のテーマ「安心できる相手との絆を育てる」も引き継いでいます。 天秤座のステージが「出会い・求婚から婚約・結婚式まで」だとすると、蠍座は「実際の結婚生活」です。選んだパートナーと深く関わって行く中で責任が生まれる。踏み込み、また踏み込まれて互いに変容していく。そうして変わってしまった後はもう「それ以前」のかたちには戻れない。そういう過程を蠍座は象徴しています。 蠍座には「排他的な愛情」という意味もあります。「ひとりじめ」「やきもち」「支配欲」「他人を自分の思い通りに操りたがる気持ち」といった少々ネガティブなキーワードも持っています。これは蠍座が「悪いサイン」「怖いサイン」だということではありません。蠍座はそのように選びとった対象への集中をテーマとして持っていますよ、ということです。 蠍座の支配星・冥王星は「究極の集中力」を意味する天体です。副支配星の火星は「断ち切る力」を意味します。これはつまり「ちゃんと集中しようと思ったら対象を絞り込んで、それ以外のものを切り捨てなければならない」ということです。 (このあたりについては、後篇の「オトナの蠍座予報」でくわしく書きましょう。全年齢版の段階では、「蠍座にはとても強い絞り込みの力があるよ!蠍座新月には絞り込み系の願い事が向いているよ!」ということがわかっていればじゅうぶんです) 「目標を絞り込んでほかのことは見ない系」以外の蠍座テーマもご説明しましょう。 蠍座と180度反対側に位置するサインは地の固定サイン・牡牛座です。牡牛座のテーマは「物理空間への着地」、「自分の体・自分の財産を把握すること」「五感の発達」でした。蠍座も牡牛座と同じく「根を下ろす」「しっかり掴む」がテーマです。しかし蠍座は牡牛座と違って水のサインです。蠍座が根を下ろす先は「相手との(感情的な)関係の中」、しっかり掴むものは「相手の体とその欲求」、そして「相手の財産」です。 自分のふところにあるもの、自分のお金を扱うことは牡牛座の管轄です。しかし他人のふところの中身、他人のお金を扱うことは蠍座の管轄です。「他人のお金を扱うこと」というところから「金融関係」も蠍座の支配下にあります。銀行員・保険業・株式の売買なども蠍座支配です。 これらの職業には、すべて「信頼」「信用」が大切です。自分のふところの中を見せる相手、自分のお財布を預けるひとは、よほど信頼できる、秘密を守れるひとでなくては困ってしまいますね。守秘義務のある職業、信用調査の調査員なども蠍座管轄です。蠍座新月は、これらの職業を目指す方、または現在これらの職にある方のビジネス運アップ祈願に向いています。 それから、負債(借金)も蠍座管轄。各種のローン・奨学金・遺産も含まれます。借金と奨学金と遺産が同じカテゴリというのは奇妙に思われるかもしれませんが、どれも「ある一定の約束のもとに、本来他人のものであるお金を使わせてもらう」という一点が共通しています。税金も蠍座管轄です。 これから奨学金を狙う方、ローンを組む方、また、現在返済中の負債がある方は蠍座新月の力添えを願ってみてください。よい条件で契約を結べるように、とか無理のない支払計画を立ててそれが無事に遂行できるように、とか。 それから、「クレジットカード」も蠍座の管轄です。「クレジット credit」というのは「信頼」のこと。日本語では「信用貸し」といいます。お金を借りて、借りたお金を元手に商売をして、利益をあげる。その利益から、借りたお金に利息をつけて期日までに返済することができる。「あなたはそれだけのお金を稼ぎ、きちんとお金を返して、われわれ貸主を利息で儲けさせてくれる力がある。そういう『信用』がある。だから我々はあなたにお金を貸してあげましょう」というのが「信用貸し」。その信用のあかしが「クレジットカード」。蠍座新月には、クレジットカードに関する願いごとをするのも一案です。誠意をもって信用第一に、しかし無理をし過ぎることなく。健全で計画的な利用ができますように。 大きなことを言ってしまえば、蠍座のテーマである「他人と深く関わること」も、「遺産の相続や、他人からお金を借りること」も、また「信頼」というテーマも皆「自分だけの力ではなく、他人の力によって生かされるということ」につながります。この、「自分だけの力で生きてるんじゃない」ということを骨身に沁みてわかるために、蠍座で「愛と血とお金」に深くはまり込むという経験がクローズアップされるわけです。 (これは蠍座のひとがそういうことに巻き込まれやすいよ、という話ではなくて、そういうどっぷりハマる状況になったときには誰もが蠍座の世界をちょっぴり経験しているんだよ、という話です) 蠍座は「踏み込むサイン」であると同時に「受け継ぐサイン」でもあります。相手の領域(物質・精神の両面)に深く根を下ろし、踏み込むことで「相手が貯めてきた力・財産」を引き受け、守っていくことも蠍座のテーマです。「お金とセットで相手の心を託される」「先祖の遺志を継ぐ」「遺産をもらう」「贈与や寄付を受ける」ことなど。 お金を「託される」側の問題も、また「託す」側の問題も、両方とも蠍座新月にお願いすることができます。相続や財産分与の問題でトラブルがある方(あるいは今後トラブルが予想される方)、蠍座新月にお願いしてみてください。 蠍座のテーマには、「裏方になって、他人を主役に立てる」というものがあります。自分は表舞台に出ない代わりに、自分が見込んだ相手に対して、表舞台に立つのを全面的に支援すること。タニマチ、パトロン、スポンサー、キングメーカー、プロデューサー。「このひとの力になってあげたい」「このひとが輝けるように応援したい」という気持ちは蠍座が支配しています。 自分の思いが、相手の支えになるような応援・手助けをしたい。大事な人が困っているとき、力になれるような人になりたい。いざというとき、大切な人に頼ってもらえる自分になりたい。そんなお願い事を、蠍座新月は歓迎します。 蠍座には「人を見る目」「隠されたものを見抜く」というテーマもあります。自分が大事に守ってきたものを他人に預けるには、預けたものを大事にしてくれる相手かどうかを見極めなくてはなりません。上っ面の美辞麗句に惑わされず、その奥に隠された本音を見抜こうとしなくてはなりません。ここから「心理学」や「洞察力」「推理力」といったテーマも出てきます。心理学系に進みたい方、ミステリ作家などを目指す方の成功祈願にも今回の新月はお薦めです。 「相手の心を見抜き、つかむ」「深く踏み込む」ということから「カリスマ的な魅力」というのも蠍座の支配分野に入っています。人をひきつける魅力がほしいという方は蠍座新月にお願いしてみましょう。 「相手と心の深い部分を共有する」ということから、「秘密を守る」「親友・ソウルメイトを得る」といった意味も蠍座にはあります。大切な人を裏切らない、大切な人の秘密をばらさない、大切な人にウソをつかない。これらは蠍座の重要なテーマです。 支配星冥王星の影響で、蠍座は「絶体絶命の危機」「後戻りできないこと」「避けて通れないものと直面する」というテーマも持っています。「ピンチをチャンスに変える」という意味や「逆転復活」という意味もあります。どんな危機にあっても切り抜ける力がほしいという方、危機管理に強くなりたい方は蠍座新月がチャンスです。そもそもあんまり危険に遭いたくない方は「警戒心強化」「判断力アップ」のお願いをどうぞ。 支配星である冥王星や火星が暴走すると、「破壊的な衝動」「全部リセットしたい」「攻撃的な気持ち」「恨み」「嫉妬」「排他性」などが表に出てくることがあります。 相手の内面に深く踏み込みすぎ、とても残酷なかたちで相手を傷つけたり、あるいは傷つけられたりといったこと。相手を自分の影響下にとじこめて操ること(または操られること)などが、蠍座力の暴走です。たとえばストーキング(つきまとい行為)などです。自分の思うようにならない相手、自分から離れていくように見える相手を逆恨みする、ということもここに含まれます。 そして、「視野狭窄」。ひとりのひと、ひとつの問題に心奪われて思いつめるあまりに、周りが一切見えなくなってしまうこと。ゼロか百か、やるかやられるか、生きるか死ぬかまで行ってしまう極限シロクロ思考。こういったものも蠍座のネガティブ面です。 くりかえしますが、これは「蠍座のひとにはそういう問題がある」という意味ではありません。「視野狭窄になるとき、生きるか死ぬかの極端な状態に追い詰められているときは、ひとはみんなちょっとだけ蠍座」なのです。視野狭窄については、この後公開するおとなの蠍座新月予報でも説明しますね。おとなだけではなく、思いつめているこどものひとも、ぜひどうぞ。 蠍座新月に、取り返しのつかないこれらの事態が起こらないよう、無闇に何かを壊したがったり傷つけたがったりする衝動がやわらぐようにと願うこともできます。 蠍座の集中力を、「過去を忘れて(ゆるして)生まれ変わる」ことにも使えます。何か断ち切りたい過去がある方は、「再出発したい」と新月に願うこともOKです。ただし、リセットを願う前に一呼吸置いて、自分はどういう未来を望んでいるのかよくよく考えてからにしてくださいね。 最後に、蠍座が支配する体の部位についてです。こちらについては「普段パンツ(下着の)で隠れる部分は蠍座支配」と覚えてください。つまり、外性器・内性器・排泄器官。平ったく言えば、子供を作ることに関係のある部分と、おしっことうんちを出す部分。これらの部位に発生する病気も蠍座支配です。 痔、膀胱炎、直腸がん、前立腺がんに子宮頸がん・子宮体がん。子宮筋腫や卵巣膿腫をはじめとする各種婦人病、男性のED、女性のPMSなどが蠍座の支配する病気です。蠍座新月のときには、これらの症状の緩和や治癒を願うのに適しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.24 21:27:20
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