まだまだ憧れの献血
頭痛がひどくて、毎日飲んでいい限界ギリギリの頭痛薬を飲んでいた頃。献血車の横を通るたび、私は今薬中やから、血液にはきっとものすごい量の薬が含まれてるんやろなぁ。私の血は、輸血されても迷惑な血なんやな。いつか絶対に薬を止めて、ちゃんと薬が抜けたら、絶対献血に行こう!!と思っていた。しかし、いざ頭痛薬を飲まなくなると、今度は手術の時に使った血液製剤でできた「のり」の事が気になってしまって二の足を踏んでいる。(手術の為に開いた硬膜を閉じる為に使った。硬膜は縫うと、どうしても針穴から 髄液が漏れてしまうため「のり」で貼るのが一番安全なのだ。)私は献血してもいいんやろか!?先生にも質問してみた。手術の時、輸血はしていないから、問題は「のり」の事ですね。血管に直接入れていない場合はどうなのか、はっきりしたことは分からないので献血車の担当の人か、直接赤十字に質問してみるかしてくださいと言われた。手術時に、「のり」を使うにあたっての同意書を書いた時、今分かっている全ての病気に対しての検査済みの血液製剤で作ってあります。という説明を受けた。でもその時、ただし、今後新しい病気が見つかった場合は感染の可能性があります。とも言われた。のりを使うリスク、使わないリスク両方を考えた上で、納得して使ってもらったんやけど。私は納得してそれを選んでるからいいけど、私の自己満足で献血をして、輸血した人が、納得せずに私と同じリスクを背負わされるのは、どうなんかなぁ。もし、赤十字にいいと言われたとして、私の良心はそれを是とするんやろか?結局、何処に「献血をする事に対する意義」を見出すか。やね。多分、憧れのまま、献血はしないと思う。