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小学校時代のASに見られる兆候を示す行動や能力の有無を確認 社会的・感情的な能力 他の子供の遊び方の理解に欠けることがあるか? 例えば、グループ遊びに暗黙のうちにあるルールに気づかない。 昼休みのような、他の子供と自由に遊べる時間に、他の子供との接触を避けるか? 例えば、離れていられる場所を見つけたり、図書館に行ったりするなど。 人との接し方の決まりやマナーがわからないらしく、隠当を欠く行為や発言をする? 例えば相手の容貌に関することを口にして、それが相手の感情を傷つけるかもしれないことに気づかないらしい。 相手の気持ちに共感する、つまりその直感的な理解に欠けることがあるか? 例えば、相手に対して謝れば少し機嫌を直してもらえると分かっていない。 他人は自分の考えや経験、意見などを判っているものと思い込んでいるようなことがある? 例えば、何かに居合わせてない人は、そのことを知らないことをよく分かっていない。 普段とは違うことをしたり不都合に対処する時に、普通以上にそれを繰り返し確認 してやることが必要? 感情の表し方に、分類を欠いたところはあるか? 例えば、実際とはかけ離れた感情の落ち込みや起伏を見せるようなこと。 感情の表現を、適度に行えないことがあるか? 例えば、相手が違えば違えば妥当な感情表現レベルも違うことを理解していないようなこと。 スポーツやゲーム、その他の課外活動でも、勝ち負けの争いに加わることに興味をもてないことがある? 仲間からの社会的圧力に『無感覚』なことがある? 例えば、遊具や服装などの新しい流行を追わない。 コミュニケーション 言われたことを、字義どおりに受け取る? 例えば、『えりを正す』『お目玉を頂戴する』『胸に手を当てて考える』のような言い方に混乱する。 口調にどこか不自然なところがあるか? 例えば、『外人風』のアクセントだったり、肝心な言葉を強調しない一本調子だったるする。 子供と話している時に、相手側のことに関心がないように思える? 例えば、会話中に相手の考えや意見を聞かなかったり、それに体する自分の考えを述べないなど。 会話中に期待するより目を合わせることが少ない傾向がある? 話し方があまりに厳格だったり、細かなことにこだわることがある? 例えば、形式ばった言い方をしたり、生き字引のような細かな話をするなど。 会話をスムーズに継いでいくことに問題ある? 例えば、相手の言ったことが分からない時に、相手に聞き返さないで、いつもの話題に移ったり、延々と返事を考えてるなど。 認知的な技能 本を読むのは、知識を得る為が中心で、ファッションには無関心なように見える? 例えば、事典や図鑑、科学の本には夢中になるが、冒険物語には熱心ではないなど。 以前あったことや事実に関して、ズバ抜けた長期的記憶力がある? 例えば、隣家の数年前の車のナンバーを記憶している、何年も前に置きた場面をありありを思いだすなど。 仲間との想像的遊びをしないことがある? 例えば、自分のする想像遊びに他の子供を入れなかったり、他の子供のしているごっこ遊びには戸惑って入れないとか。 特殊な興味 ある特定の関心事に熱中して、その情報やデータに熱心に集めたりする? 例えば、乗物や地図、リーグ戦の順位表などの知識が、まるで生き字引のように詳しくなるなど。 毎日の決まりや予定が変化すると、甚だしく気分を害することがある? 例えば、いつもと違う道順で学校へ行くことに苦痛を覚えるなど。 やらねば気がすまない手の込んだ約束事、つまり儀式的行為がある? 例えば、寝る前に必ずおもちゃを一列に並べるとか。 行動の技能 動作のまとまりが悪い? 例えば、ボールの受け取りが上手く出来ない。 走る時に、足の運びがぎこちない? その他の特徴 ここでは、それぞれの特徴が、少しでもあればチェックを。 次のようなものに、独特な恐れや苦痛を覚える。 電気器具などの、日常的な物音 肌や髪の毛に軽く触れること 特定の衣服を身に着けること 予期せぬ騒音 ある特定のものを見ること 人の集まる、スーパーなどの騒々しいところ 興奮したり、困難にぶつかると、手をパタパタさせたり、身体を揺する 低レベルの痛みへの感受性に欠ける 話し始めるのが遅かった 顔を不自然に歪めたり、チックがある 社会行動の特性に対処する 次のやり方を学ぶ 仲間との遊びを『始める』『続ける』『終える』 柔軟に対応する、助け合う、一緒に分かち合う 人に気持ちを害することなく、自分の孤独を守る 本当はどうすればよかったかを、分かりやすく示す 友達を自宅に呼んで、子供と遊んでもらう クラブや集会などに、子供を参加させる 他の子供を見て、行動の目安とするよう教える お互いに助け合う遊び、競い合う遊びを経験させる その子供に対する、上手な接し方のモデルを示す 別の方法でも、助けを求められることを具体的に示す 仲のよい友達になれそうな関係を進める 二面的な性格のあることに気をつける 担任以外の講師の指導を受け入れられる時間帯を設ける ある社会的場面の手掛かり、ふるまい方の理解の為『社会生活ストーリー』を用いる 青年期の『社交的技能の学習グループ』では より適切な行動を、あらかじめリハーサルしておく 適切性に欠ける社会的ふるまいの実例を示す 詩や自伝を書くことにより、メンバー同士の自己開示や共感を促す ボディランゲージを説明し、実際の用い方を教える 良い友達の特性とは何かを具体的に示す学習計画や活動を行う 感情の理解を促す ある一つの感情を学習計画として探る 感情レベルの違いを示す手掛かりの読み方、反応のしかたを教える 困ったときの、安全確保の為の言い方を覚える 感情の表現を促す 目で見るガイドとなる『物差し』を利用する ビデオ録画や役割演技を用いて、より適正な、また適度の表現を身につける 質問したり、日記を書かせて、自己開示を促す 言語の特性に対処する 語用論 以下の方法で学ぶ 話を開始するときの適切な言い方 混乱したときは説明や援助を求める わかりません!と認める自信をつける 返答する、話に割り込む、話題を変えるタイミングの手掛かりを教える 共感するときの言い方の模範を示す 相手に何と言ったらいいか、そっと子供の耳元でささやく スピーチや演劇で用いられる会話の技法の教材を利用する 社会生活ストーリーやコミック会話を使って、言葉や絵の表現を通じて異なったレベルのコミュニケーションがあることを分からせる 字義どおりの解釈 あなたのコメントや指図が誤解される可能性について考慮する 隠喩や比喩的な表現を説明する プロソディ(音調) キーワードを強調し、感情を表現する為に、どのように語勢やリズム、速さを調節するかを教える 杓子定規な話し方 抽象的な表現や曖昧な表現を避ける 新奇な言葉 ASの純粋に想像的な側面を肯定する 思考を言葉に出す傾向 側に誰かがいる時は、小声で行ったり、また『頭で考え、口に出さない』ように促す 聴覚による識別と混乱 指示を繰り返してもらう、純粋な言い方をしてもらう、他の言葉に置き換えておらう、あるいは、紙に書いてくれるように頼むことを薦める 指示ごとに間を置いてもらう 言葉の流暢さ 不安は言葉を話す妨げになるので、治療が必要 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.27 16:25:46
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