|
カテゴリ:カテゴリ未分類
簡単漫画感想です。 『連続漫画小説 あさドラ! 1巻』 (浦沢直樹先生・小学館・スピリッツ) この物語は戦後から現代にかけて、 可憐にたくましく生きた…… 名もなき女性の一代記である。 2020年。東京をなにかの怪物(?)が襲っていた。 このままでは、新国立競技場が・・・! 東京オリンピックが・・・・・・! 時は遡り、1959年、名古屋港。 台風が近づいた嵐の最中、産気づいた母のため、 医師を呼びに走る少女・浅田アサ。 医者に場所を伝え、家に帰る途中、火事場泥棒をする老齢男性と遭遇する。 人を呼ぼうとしたところを誘拐されてしまうが、 話しをするうち、男性はアサに、自身は太平洋戦争で活躍したパイロット… 「空の勇者」だったと語りはじめる。 嵐は一層ひどくなり、2人はその場にあったコンテナに逃げ込むが、 朝・恐る恐る扉を開けると、景色は一変。 街は高潮に飲み込まれていた。 浦沢直樹先生の新作! 最近の作品は、『BILLY BAT』や『夢印(MUZIRUSHI)』のように、 芸術・アート方面に振り切れた、 「ついて来れる奴は付いて来い!」な作品が多かった印象でしたが、 ここで、「YAWARA!」を彷彿とさせる(?)ような アサさんという女性を主役に据えた、「あさドラ!」という エンタメに振り切れたパッケージの作品が出てきました。 非常に気になり、購入しました。 今のところ、どういった話になるのかは全く分かりませんが、 浦沢直樹先生が、自身の作風の中で、一番エンタメに振り切れている 「ヒロインもの」として出して来ているので、 きっと何か出来るだけ大勢の日本国民(?)に訴えたい、 伝えたいものがあっての作品なのかな?と想像しています。 1959年・伊勢湾台風で大きな被害が出た 名古屋港の描写から、物語がスタートしました。 多分…なんですけど、 1959年のこの伊勢湾台風~1964年の東京オリンピックの流れと、 2011年の東日本大震災~2020年の東京オリンピックの流れを オーバーラップさせるつもりで、この描写から始まってるのかな…? この辺はまだ分かりませんが。 名古屋の描写から始まるって、あまりないことなので。 主人公のアサちゃんが、名古屋弁丸出しでカワイイです。 NHKの朝ドラでは、関西弁のヒロインもカワイイな~と思っていつも観ますが、 名古屋弁もカワイイですね。 まだ1巻の段階で、この先がどうなるのか分かりませんが、 「大災害」の描写を、手抜きなく描いているにも関わらず、 飛行機に乗って、風船でおにぎりを配る支援をはじめる…という 非常にエンタメな要素で話が回るのが、とても印象的でした。 全然、描写は災害を軽く捉えたりはしてませんよ。 でも、 観たことのない絵面やセリフがすごく焼き付いて来るくらい、 個々の描写が、「エンタメ」に洗練・昇華されている印象です。 これは…浦沢直樹先生の、意欲作だと思います。 次巻は、2019年秋発売か・・・。 実際の、2020年東京オリンピックに向けて、どのように展開していくのか、 実際の東京オリンピックによって、作品の内容が変わるものなのかどうか… いろいろ仕掛けがありそうで、わくわくしてます! by姉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.13 00:20:35
コメント(0) | コメントを書く |