なりゆき散策日記

今回は三度目で　ウィキッドは九月に東京公演は千秋楽というので
見納めの意味があってみることに。一度目の感想。二度目の感想。
　
ピアノ＆ボーカルセレクション　ウィキッド

　座席の位置は　８列の33から35です。
客席に入るとオーケストラボックスのセンターから右方向になります。
８列といっても実際は６列目で　俳優さんの髪や耳に埋め込んだマイクはみえるし
大口あけて　歌を歌うと奥歯までみえてしまう。奥歯もみなさん白い歯でしたわぁ。
それになんといっても　俳優さんの目がライトにあたるとキラキラしてきれい。
躍動感があるし　このくらいの位置の座席でいつもみられるといいですね。
ふと虫歯はセラミックで治しているのかと気になった私です。歯は命だもんね。

　ストーリィは　オズの魔法使いというお話の前哨戦。
ブリキやかかしやら登場してドロシーと旅をするけど
どうしてそんないきさつになったかが描かれてます。
私かつて安達祐美ちゃんがドロシーを演じたミュージカルをみに
新宿のコマ劇場にいきました。たぶん娘は　覚えてないけど。10年以上前かな？
早見優ちゃんではなかったと思う。現在コマ劇場も営業をしていないし…。
　　
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　オズの魔法使いのお話が詳しくなくても楽しめます。

　今回は　流れもしっているしじっくりと見ることができました。
歌に聞き惚れるというか　フィエロとエルファバの二人のシーンに
ききいってしまいました。

　なにがいいって　グリンダだけが二人を覚えていればいいと
フィエロとエルファバが去っていくシーンが切ないこと。
いままでチヤホヤされてなにも考えてないようなグリンダにも
変化があって　今までの出来事を無駄にしない生き方をして変化していること。
大学の同級生だった三人のそれぞれの選ぶ道。
友情というかゆるぎない信念をもって　自分の道へと進むのだけど
そこにいくまで迷ったり悩んだり苦悩する姿がジーンとする。
だれにでも　恋愛をこの人じゃなくてはと考える時間はあるし
どこかで共通の出来事があると思う。
好きな異性に振り向いてもらえないつらさや　いろいろ。
きれいごとだけではすまないありふれた日常がみえかくれするから
この話は、またみたいと思ってしまう。
この話のなかで成長するのが勇気がもらえるというかんじ？
成長するって、ライオンキングみたいに子役から大人になるのではなくて
心情の移り変わりで変化があるということ。
悪い魔女といわれて消えた死んだといわれて　エルファバは
オズの国を去っていくけれど　どこかで生きているという展開。

　九月に東京公演は千秋楽でそのあと別の劇場にいきます。次は大阪。
もし見られることがあったら、感想をおきかせくださいね。

　自宅にもどってJCBカード会員向けの会報をひろげたら
フィエロをやった北澤祐輔さんのインタビュー記事がのっていた。

俳優さんの活躍する姿は主に舞台でしかみられないから
簡単に　歌がいまい、ダンスがいい、セリフがきちんとききとれる
顔が好みなどと素人判断での評価を観客はしがちだろうが　俳優さんは
舞台のない日インタビューをうけたり　レッスンをしたり
いろんなことをこなしているのだ。

　インタビューによると
今回のウィキッドに関して北澤さんは台本作りから参加した。
オズの魔法使いを知らない人でも理解できる内容を心がけた。
台本制作には約一年かかった。

　北澤さんはもとはオペラ志望で音大卒業後は二期会に所属した過去をもつ。
しかしオペラ歌手としては「線が細く、将来を考えて」四季に入団。
ダンスや所作には苦労したばかりか自信をもっていた歌でもとまどうことが多かった。

　なんとかやってこられたのは四季という集団が努力を惜しまない集団で
周囲が一生懸命だからすべてに対して妥協を許さない姿勢が
作品にもつらぬかれているから。

　そんなに準備に時間がかかっていたとは知りませんでした。
オペラ座の怪人がおわったら　そのあとなんだろうと期待していたけど。
二年前の六月に　ウィキッドがスタートしたけれど　はるか以前から
舞台裏では　いろんなスタッフが試行錯誤していたんだと知りました。

前作の閉幕から次回作の開幕まで　大手の舞台だと十日くらいでこなしますよね。
商業として成り立たせることを考えるとロングランであれば長いだけ資金の回収はできる。
でもリピーターとして何度も劇場に足を運ばせることを考えると
ストーリー、狙いの客層が偏ると息の長い舞台はこなせない。
とても経営的には　商業演劇という分野は難解だと思います。

　経営という分野でみれば劇団四季は
歴史もあって人脈もあってヒット作もたくさんあって
今後の計画にも明るい未来がみえますね。
ある意味新宿のキャッツ以降は、興業の流れを変えたといえます。
毎日どこかで四季の舞台をみることができて事故もなく
休演することもないシステムはすごいと思います。

劇団四季と浅利慶太
　

　来年の秋に大井町にまた新しく四季の劇場ができますが
もう準備をしているのでしょうね。私は　トニー賞をとった
「リトル・ダンサー」あたりが四季はダンスもうまいしいいなぁと
魅力的な候補作品としてあげたいです。

　【DVD】リトル・ダンサー洋画
　ウィキッドも今年の九月に東京は千秋楽で　そのあとは十月からは
アイーダをやるそうです。アイーダは関東では　初演目です。

　こんどこの劇場に私がくるのは　いつになるんだろう？
オペラのお話のアイーダですが　
私としては　期待が高まります。
オペラが好きな方にも次回はみてほしいです。
アイーダは　宝塚でもやるみたい。比較するのもおもしろいかも


劇団四季 アイーダ ミュージカル