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カテゴリ:PRACTICE=SWORD
試行錯誤の結果たどり着いたのが、現在の演奏Styleであり、約11年前のことである。それから、現在に至るまで、私のような特殊な弾き方をする人に会ったことはないのだ。 では、もう少し、右手の動きについて述べてみようと思う。 自分の手の構造がどうなっているのか考えたことがあるだろうか?そこで、自分のへその前から約30cmほど手を離して、どう動かせば手首や指に力が入らずに楽に弾けるか筋の動きを観察しようではないか。 自分で右手の動きを観察して矯正する場合、弾きながらでは分かりにくい。ぜひ、練習時には、右手を鏡に映すことを勧めたい。余分な力が入ると手の動きがぶれて手が動きすぎるのだ。ちょうど、Computer制御の刺繍の機械の細かく正確な動きを見たことがあるだろうか?それをImageしながら弦を弾くのである。 弾くというのは、楽器を鳴らすということである。それは、どのような音量や質感の時にどうやって弦を振動させるかにかかっているのである。歪ませたToneの時に、倍音を多く含んだ音を出したい時に私のような弾き方は好都合であると感じるのだがどうだろうか? たぶん、普通に弾くとシャカシャカ音が出るだけでいい音はしないと思うのだ。それは、Pickが弦に当たる場所と弦を弾く力にムラがあるからである。 私自身はこのPickingを「String Slice Picking」と呼んでいる。生徒にやらせてみたことがあったが、やはりこれには向き不向きがあるらしく難しすぎてまともに音が出るものはいなかった。しかし、きっと、諸君なら努力次第で良い音が出るかもしれないのだ。 私は、多弦奏法時に、このPickingを使っている。 いわゆる「Sweep奏法」などである。弾き方は、Neckに対して縦の動きか横の動きかによって変えている。縦の動きの時は、弦をSliceするように動かし、横の動きの時は手首をまっすぐにして少し浮かし、人差し指を外すのである。ちょうど、中指と親指でつまんだ格好になるのである。これは、「Hamming Bird Picking」として知られているが、ちょうど、そんな感じで弾いてやると弾きやすいのだ。 ただ、アルペジオで音の跳躍がある場合にも、Slice Pickingは有効だが、弦を跨ぐ早いフレーズは弾きにくいのである。それというのも、逆アングルで直角に弦に対して当てるためにPicking時に上下動してしまう場合があるからである。 ところで、本格的に右手の動きを研究し始めたのも、Acoustic Guitarを弾きたくて、買ったのはいいのだが、Pickで速いアルペジオが弾けないのであった。それで、指で弾くような感覚を、Pickを使った時に再現できないかな?と考えてみたのである。 弾く時に手にKnifeを持って、その刃先で弦を切るような感覚で弾いてみてほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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