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本日は、歌の録音について少し話してみたいと思います。
実際、歌を録音したことのある人なら分かると思うのですが、自分の思うように録音するのはかなり難しいです。 一般的に、Microphoneを使った収録は、Acoustic楽器全般にも言えることなのですが、ちょっとした温度変化や湿度の変化、Microphoneの角度や距離、本数などにより録音する前と後でも音は少しづつ変化しているのです。 これをRoom Acousticといいますが、部屋の素材でどの程度吸音されているかに寄って音も変化します。あとは、Microphoneの特性に寄って音は大きく変化します。コンデンサー型かダイナミック型かによって強度や周波数特性も異なりますから、自分の録音する物に寄って数本のMicrophoneを選んで使うことになります。 広い周波数帯域の音を収録するにはコンデンサー型が適しています。2本あれば、1本をOnにして、もう1本をOffにしてやれば部屋の響きもMixすることができます。この場合にも、位相が逆にならないように注意します。また、キャラクターの違うMicrophoneを使うことで音の芯と響きを同時に録ることもできるのです。 こういうのはある程度の経験が必要になりますし、自分の耳で実際に聞こえている音は、Microphoneで収録した音と違うということを覚えておきましょう。 さて、部屋の簡単な遮音や吸音には、毛布を使うとよいでしょう。Microphone Standに毛布をかけてRoom Acousticを調整するのです。Vocalの録音の際には、Microphoneの後ろと自分の後ろに毛布を配置してやれば余分な残響を収録しないで済みます。高さは、自分の身長に合わせましょう。 次に、Vocal収録の際には、歌い方にも注意しましょう。Microphoneに近すぎると吹いてしまいますので適度な距離をとります。Microphoneの角度もコーンに直角になるのが基本ですから、極端に角度を付けるのはやめましょう。人に寄っては、Hand Microphoneを手に持って歌わないとどうも雰囲気が出ないという人もいるようですが、やはりNoise対策も含めてHand Microphoneはお勧めできません。但し、思いついたときに録音したいDemo目的はこの限りではありません。 こういうのは、試行錯誤の蓄積がものを言う世界なので、ぜひMicrophoneを持って部屋をうろうろしてよい音で録れそうな場所を探して下さい。 Good Luck!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.05 22:16:19
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