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2003.10.28
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カテゴリ:スポーツネタ
日本シリーズが終わった。
生まれも育ちも甲子園の私は、自然とタイガースファンだし、ダイエーも地元出身の企業でシンパシーがある。
日本一になったダイエーだが、「ダイエー球団運営撤退」の話しがある。パリーグの優勝チームなのに、撤退とは、実に興味深い。なんか、有終の美を飾った横浜フリューゲルスを思い出す。せっかく日本一になったのに何かむなしい。
そして、もう一つ気になるのが、極端に勝てない両リーグの最下位2チーム、もう少しで100敗を喫するところだった横浜ベイスターズ、記録的な大量失点イニングだらけのオリックスブルーウェーブだ。
このような事の原因は、プロ野球の球団の現実(ファン)からの乖離と、夢を現実にする力の強さの2点ではないかと思う。

まず、プロ野球の球団の現実からの乖離について。
大リーグを含めて、今の日本のプロ野球事情を考えると、現実の観客が離れていっているように感じる。
今年、調子の悪いチームに目を向けると、いくつかの共通点が認められる。
一つは、両リーグのダントツの最下位の横浜ベイスタースとオリックスブルーウェーブは、いずれも、スター選手がシアトルマリナーズに移籍している。
これは、単純に、フロントの戦力についての読みの甘さもあり、スター選手の大リーグへの選手移籍が、プロ野球の球団の現実(ファン)からの乖離に繋がっているとも考えられるが、もっと根が深いように感じる。
シアトルマリナーズを支援しているのは、現実とは違うゲーム文化を作った「任天堂」であることに注目したい。
ゲームは、テレビの画面を通して行うものですが、これが、どこか日本においての大リーグの存在と似ている。
イチローにしろ、大魔神にしろ、日本で活躍している選手を、実際の球場に見に行かずに、家庭でディスプレイを通して、いろんな対決を楽しみ活躍するのを見ている。これは、実にスポーツシミュレーションゲームと似た構図ではないだろうか。
日本にいれば、現実に見えない国、アメリカで行われているのを、テレビ画面を通してみているのは、事実を見ているにもかかわらず、どことなく、ゲームの画面を眺めているのと似ている。
そう考えると、今年、いい選手を揃えながらも、今ひとつ、目立たない球団である。巨人についても、ゴジラというスター選手を、大リーグに選手を送ったことと、どこかスポーツシミュレーションゲーム的な要素を持っているところに、共通点が見受けられる。
そして、ディスプレイを通して試合を観戦するという意味ではさらに、日本テレビという支援する会社の存在もある。
#ベイスターズも、TBSが支援しているのも興味深い。
ただ、巨人というチームは、基本的に、いい選手が揃っているから、2位という成績を残しているだけであり、構図は同じである。

#自分的に、究極のサラリーマン選手・監督と賞賛している原監督が辞めちゃったのは残念。金満になりがちな巨人にしてさえ、バブルにも手を染めない、最後のプライドを持ったサラリーマンだと思う。

現実との乖離とチームの成績の現れは、どう関係しているのだろうか。そして、今のダイエーとの関連性は、あるのだろうか。
現実との乖離と成績の現れは、チームのモチベーションに関係するように思う。
大リーグへのスター選手の移籍は、球団に対しての注目か、テレビ画面の向こうの世界へと変化させた。NHKもどこの民放キー局も、朝から、大リーグで活躍する選手について伝え、今まで、見えていた地元の球団が注目されなくなった。
そうなることは、チームも選手も薄々感じており、それが無意識のうちにモチベーションの低下を招いている。
これと、逆のパターンが、今の阪神タイガースである。
デイリースポーツという、紙媒体の存在も大きいと思うが、星野監督になって特に、選手が注目されているという感覚を持っている球団である。
これは、かつては、新庄選手をはじめ、多くの阪神タイガースの選手やチームにとって、重いプレッシャーとなっていたのだが、そこを切り抜ける方法を、選手やチームに伝えたり気づかせたのが、星野監督だった。

星野監督について、興味深いポイントがある。星野監督の色紙に書かれている文字は「夢」である。
「夢」とは、非現実の世界の話なのに、なぜ、ここで「夢」なのだろうか。
これについては、星野監督に聞くしかない。
だが、「夢」という文字を、文字という形にして、目の前にすることで、夢を現実のものにしてゆこうという姿勢が見て取れる。
ここで、阪神とダイエーとの明暗を分ける、第二の要因「夢を現実にする力の強さ」が出てくる。
大リーグへのスター選手の移籍、ゲーム機やテレビなどのディスプレイ越しに試合を見ることが普及した中で、それを打開するのが、「夢を現実にする力の強さ」だと思う。
ただ、「夢」の再現は、高性能化したゲーム機の中でも有る意味実現するし、FA制度や大リーグへの門戸が開かれた今、選手自身の夢も現実化している。しかし、ファンからすれば、そしてチームからすれば「夢」が現実化した訳ではない。
それでは、ダイエーの王監督はどうなのだろうか。
星野監督に対して決して「夢を現実にする力の強さ」が負けているわけではない。やはり、多くの夢を現実にしてきた人であり、今年チームを優勝に導いた。そして日本一にした。
しかし、ダイエーの経営陣が足を引っ張ってしまった。
ダイエーの経営陣が「夢を現実にする力の強さ」を失っている。現実として経営難で夢とは言ってられない状況もあるが、これは、球団設立のいきさつでもある、マーケティングの結果重視で作ったという「夢の弱さ」と関係があると思う。
福岡ドームなど、ドーム球場も、プレーよりも、経営を重視し、スケジュールが組みやすいというメリットで作られたものでもある。
マーケティング的な思考をするとき、マトリックスの穴を見つけて埋めるなどの事をするが、いい意味でも、悪い意味でも、考えないで方法論として、絞り込む作業をする。それが「想い」を排除する事がおこり「夢の弱さ」に繋がる。
夢が弱いと「夢を現実にする力の強さ」も弱くなる。
大きなものを動かそうとするとき、大きな力が必要なように、大きな夢を実現させようとすれば、当然「夢を現実にする力の強さ」も強くなる。
今の阪神の経営陣は、さして、ダイエーの経営陣と変わりがないと思うが、阪神ファンの中に、歴史と共に純化され、深く浸透している。岡山という阪神ファンの多い地域出身の星野監督の中にも、この大きな夢が流れていると思われる。このように形成された「夢の強さ」が、「夢を現実にする力の強さ」の原動力になっている。

残念ながら、今年の阪神タイガースは、星野監督の手で日本一には、手が届かなかった。しかし、阪神ファンとしての星野仙一としては、もしかすると、この結果が丁度いいと思っているかもしれない。
阪神タイガースというチームに対し、ちゃんと夢を持ってやれば優勝できるという自信を持たせた上で、今度は自分たちの力で日本一をもぎ取って欲しいという願いを持っていると思われる。
理由は、田淵コーチと岡田コーチの扱いである。普通なら次期監督候補で、様々な優勝経験のある岡田コーチを優遇するわけだが、田淵コーチをタイガースに呼び戻すことで、競争原理を働かし、岡田コーチを鍛えたのだと思える。
特に田淵コーチは、コアな阪神ファンが、評価する最後のタイガースらしさを持っていたと言う昭和40年代後半をタイガースの選手として過ごしている。この時期の心意気を、岡田コーチに伝えたいために、星野監督は、田淵幸一をコーチとして招いたのだと思う。
阪神タイガースのアイデンティティを大切にしつつも、自力で優勝できる体制作り。これが、星野監督が目指したものだった。そして、星野監督の下で、日本一になる事は、「夢」という目標を見失うとともに、「神様、仏様、星野様」というような甘えを、チームそして阪神ファンにもたらす危険性をはらんでいるのである。
もちろん、星野監督は、古巣の中日ドラゴンズへの愛情も人一倍あるので、ちょろっと2年ほど阪神タイガースに行っただけで、日本一にしてしまうのも申し訳ない部分もあるかもしれない。
いずれにしろ、今年日本一を逃した阪神タイガースは、チーム、フロント、ファンともども、自分たちの手で日本一を獲得すべきである。
それが、今年、セリーグ優勝まで持っていき、日本一に王手をかけられるようにした星野監督への恩返しになると思う。
「神様、仏様、星野様」をいかに捨てるかが、来シーズン以降の阪神タイガースの課題といえよう。

最下位の2チームの話しに戻るが、地理的要因がとても似ている。横浜にしろ、神戸にしろ、かつては、プライドを持った独自の街だったにもかかわらず、今は大都市圏の一部という形になっている。
街のアイデンティティの低下は「夢の強さ」を弱めている。
神戸、横浜など、大都市周辺の街がアイデンティティを取り戻し「夢を現実にする力の強さ」を持ちたいものだ。
ダイエーの話しはとても残念だが、かつてJリーグで、横浜フリューゲルスのチーム存続でもめたとき、優勝したにも関わらずチームが解散となった時と、すごく構図が似ている。
横浜フリューゲルスが、横浜FCという市民球団になったように、ダイエーホークスも、市民球団として成長するチャンスだと思う。ホークスのファンに声援を送りたい。
そして、横浜ついでだが、神奈川県の企業にがんばってもらって、横浜ベイスターズを、TBSつまり、東京放送から、神奈川県の企業が、是非取り返して欲しい。
夢を現実にする土台となる、地域にたいし、もう少し大切にし「夢を現実にする力の強さ」をアシストして欲しい。

これだけ、メディアや技術や交通が発展した中で、現実との乖離は避けられない。しかし、いまこそ、「夢の強さ」「夢を現実にする力の強さ」を大切にするべきだと、このプロ野球の状況を見てあらためて感じた。
プロ野球をもっと楽しくするために、各球団そして、それを支える人たちに是非頑張ってほしい。





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最終更新日  2004.08.15 15:31:02
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