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2003.11.19
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テーマ:孤独(19)
今日を安息日にした。
実のところ、このところ疲れが溜まってしまっていたので、何もしない「安息日」にした。正確に言うと、もう、体が動かなかったというべきでしょうか。ここ、1.2週間、どうしても、ある仕事をしようとすると、恐ろしいほどのストレスに見舞われ、目の前にあるチェックすべき原稿が真っ白に見える。普段、頭がすっきりしていれば、数時間で終わる作業が全く進まない。しかし、作業をしないと、前に進まないので、それに立ち向かう・・・。そういう事の繰り返しで、お恥ずかしい話だが、私は、この仕事をギブアップした。
もともと、得意じゃないと断って、受けた仕事で、一度完了して納品したのだが、私の意に反して、とても、好評を得てしまい、また同じ仕事が来たのだ。断れば良かったのに、相手も、他に振る先が無いとの事だったので、ついつい、受けてしまった。ここが、弱いところなんですけどね。
それ以外にも、主宰しているメーリングリスト記念パーティなど、神経を使うことが多かったからかもしれない。
そういう事もあって、やはり、無理が祟ったせいか、ついにダウンしてしまった。
そこで、今日を、急遽、安息日にした。
ここに書く、原稿こそ書いているが、基本的に何もしない日である。

「安息日」というと、宗教によって、日曜日が休み、金曜日が休み、土曜日が休みなどのイメージがある。
私は、この週に一回休みの日があるシステムは、なかなか合理的なシステムだと感じている。
人間は、人と人との関係性によって、人間として生きている。
しかし、この人間と人間との関係性が強すぎると、時には、人というもの、つまり「個」を維持する事が、おざなりになりやすい。
そこで、宗教というもので、その「個」を守る仕組みとして、安息日という「孤独の時間」をもてるシステムを作ったのではないかと思う。そうすることで、人間と人間との関係性が強すぎ、自分を見失い勝ちな人を救い、「個」を保たせる事で、人と人の関係性におけるメリットが出る仕組みにしているのではないかと思う。
「個」がしっかりとしていないと、寄り集まっても、ただの「群」であり、クリエイティブな事ができないのである。

宗教は、先人の智慧である。だからそこ、そこに、いろんな、生活のヒントがある。
そうそう、今、イスラム教は、ラマダンとか言う、断食の季節だ。これも、すごく良く出来ていると思う。
人間は、普段、活動していると、どうしても、体内に不必要なものが蓄積される。これを、断食をする事で、体外に出してしまう、ファスティングという方法がある。
ファスティングは、中日ドラゴンズの監督になった、落合博満氏が現役選手時代に、行っていたそうだ。ご存知の通り、落合博満氏は、選手生命の長い選手だった。実働20年でMVPを2回、三冠王3回、首位打者5回、本塁打王5回、打点王5回を獲得という、素晴らしい成績だ。その成績を維持する方法のひとつとして、ファスティングという、一種の断食が行われ、シーズン中に溜まった、体の毒を、一度出し、それから、新たに来シーズンの体を作っていこうというものだ。
ラマダンというシステムは、このファスティングと何か共通点があるように思う。

ただ、このファスティングをしようと思えば、長期の休暇が必要となる。特別な仕事をする以外は、今の日本では長期休暇が取れる雰囲気ではない。
日本は、ある種の企業原理主義なので、企業の為に自分(個)を殺して尽くす事が美徳である所が多く見られる。サービス残業にしても、有給の未消化にしても、まさにそうだ。
制度的にも、ILO(国際労働機関)は二労働週分の連続休暇、つまり週五日働く人は十日間、週六日働く人は十二日間、連続して休むように定めているが。先進国で日本だけがこの決まりを認めていない。
数年前、ドイツ保健省が、一年間に3週間の連続休暇を持つのが、理想的という調査報告を出している。
長期間の安息日を、宗教という形で、実行させる仕組みにしているものの一つが、イスラム教のラマダンのように思う。

また、安息日には、教会に行き、祈りをささげる、という事を行う。これは、一種の瞑想の時間であり、神の元で自分の孤独と向き合うことにより、自分を回復する行為のように思う。
つまり、安息日とは、普段の生活を離れ、脱日常でストレス解消するシステムなのだ。
それを、宗教というものを使って、その智慧を伝えているのではと思う。

どの宗教を信じるのか、または、宗教を信じないかは別にして。
自分なりの安息日を持つ事は、常時接続、24時間営業の中で、常に情報の嵐の中だといえる、現代に必要なことだと思う。

「安息日」そして「孤独の時間」は、生活にメリハリをつけるために、必要なものだと思う。かつての日本は、ハレとレでメリハリをつけていだが。無宗教、常時接続、コンビニエンスストア・・・という今の日本だからこそ、自分で「安息日」を持つ必要があると、休みながら、実感している。
正確に言うと、心底休めていなかった、自分への反省かも。





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最終更新日  2004.08.15 15:03:54
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