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2006.08.14
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テーマ:たわごと(26869)
この時期になると、靖国問題で騒ぐのが恒例行事になっているが。
騒いでもらうことは、出版・マスコミとして、まさにビジネスチャンスである。
出版業界は不況だと言われているだけに、騒いでくれる人がいるということは、マーケットの活性化に繋がるのでとても有り難い。その大きく騒いでくれる人の中心となっている一団に「ネット右翼」と言われる(自称しているケースも多い)属性がある。
ネット右翼とは、ネット上で、いわゆる保守的。(とはいえ実際はいわゆる左翼の方がけっこう保守的だったりするんですが)なカキコミ(中でも過激な場合、左派の電子掲示板やブログに殴り込み荒らしを行うこともある)をすることが多い方を指すそうだが。実際は、様々な定義がある。
そのネット右翼が、出版不況と呼ばれる中、本の話題作りに貢献しているようなのだ。
ネット右翼が反応する単語のある本の順位はベストセラーに比べるとやはり低いのだが、同じぐらいの順位の本に比べてレビューが書かれている傾向がある。
これが、自分たちの都合のいい内容の本だけでなく、自分たちの都合の悪い内容の本に対しても、ちゃんと読んでレビューを書いてくれている。
いわゆるネット右翼に対する批判として挙げられている項目として「自分たちが気に入る内容であれば検証もなしに事実として流布する傾向、批判的言説を陰謀論と見なすなどの傾向が顕著」があると言われているため、完全に読破しているかは不明だが、本を手にしてくれているし、ネットでちゃんとレビューを書いてくれるというのは、本を売る側としてとても有り難い。
今は、情報起業ということで、ビジネス書、実用書ブームだが。実際は、情報起業をしようとする人が買い支えたり、金銭などリスクを払って出版に持ち込んでいるケースも多い。これで利益を上げているのは、自費出版的な要素が強い出版社なのだが。
それに対して、自費出版的な要素を持たない出版社からすれば、ネット右翼マーケットは、魅力的なマーケットかも知れない。失敗すると、織的集中的に抗議電話、電子メールを送ったりして圧力を掛けるなどのオフラインでの抗議行為に遭う可能性があるが。それも、想定した上で、出版すればいいだけだ。
民放などテレビの場合は、スポンサー企業に迷惑がかかるから、抗議行動に遭うような事はやらない方がいいが。自分が版元の出版社なら、抗議行動に遭っても、そのリスク以上に売名行為になったり売れれば問題がない。
つまり、出版社としてはネット右翼マーケットは確実なビジネスとなる可能性が高いと言える。





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最終更新日  2006.08.16 00:38:18
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