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2020/12/27
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解決すべき課題がありその対策が問題となっているとき、要素抽出が不完全のままであったのなら、要因分析で判断を間違えるという結果が待ち構えている。温暖化防止対策で成果とよべるものが、未だにまったく得られていないという現実は、要素抽出の過程で起きた判断の誤りや、情報の遺漏を見逃していたからに他なるまい。あまたある温室効果ガスのもつ性質のそれぞれの違い、を確認しないで熱媒体であるというそれだけの理由で、CO2のみが削減対象のやり玉に挙げられてきた。この判断が正しいものであったのなら、排出量を減らせば一定の効果が得られていなければならず、大気中のCO2濃度は応分に減っていた筈だ。

温暖化現象が認知されて以来この方30年以上に亘って、世界中で削減努力を続けてきていながら、CO2の大気中濃度は減るどころか逆に増え続けている、という事実が確認されそれがパリ協定の合意成立へと繋がった。賛同しても参加はしないという国ばかりとなったことから、COP25は何も決められずに散会せざるを得なかった。成果のでていない環境投資をこれ以上進めていっても、削減目標の達成が可能になるという保証はないからだ。投資判断を誤っていた直近の30年間で、CO2の削減が少しでも達成されたとする事実があるのなら、世界中から投資の波が一斉に押し寄せてきていた。投資ファンドは有望な新市場の開拓に血まなこになる、という普遍的な特性をもっていることから、見込みがなくても投資する意欲を決して崩さない。

投資意欲の高いファンドが身動きしないということは、環境投資の見込みのなさを裏付けていたのだったが、環境保護を目指している勢力のすべてが、CO2削減運動に邁進しつづける経過を辿り、成果のない不毛な結末を手に入れただけだった。そんな状況が現在まで延々として続いているのだが、実効不在の環境対策を成就させようとしてあがいている。原因を突き止めきれていない中で、やみくもに運動を進めても成果が得られる道理はない。現状認識さえできていないのだから、損失を徒に積み上げただけ、という粗末な経過を飽きることなく繰り返すこととなる。

この段階で判断の誤謬を悟っていたのだったら、問題の本質に迫る程度のことはおそらくできていたことだろう。この振り返りを、実は誰もやっていなかったのだ。CO2が温室効果ガスだというそれだけの理由で、直情径行的に温暖化の原因だと決めつけてしまっていた。この判断の主体となった組織が国連だったということが、権威となっている組織による判断を無批判に受け容れ、確認することもなければ検証することも怠らせていた。このためCO2の削減が急務だとする認識が一斉に広まってしまい、当否判断を省いて間接情報の伝播に専念しつづけ、世界中の人々がその情報の伝達に自発的に参加したがる事態となった。

この時代にガスの比重差について検討していたのなら、CO2と空気、そして水蒸気のもつそれぞれの比重の差について、違いのあることが明確にみえていたことだろう。空気の重さがモルあたり約29gであり、CO2のそれが44g、そして水蒸気がほぼ18gとなっているのだから、空気より重いCO2は空気層を超えて大気層へと昇ることはそもそもできず、空気より軽い水蒸気にはそれが可能だという程度のことは判断できた。気化したCO2であるドライアイスの白煙が沈降するのに対し、水蒸気は目には見えないが空へ上ってやがて雲となる。それが低気圧にまで発達すると上昇気流へと変わり、高気圧と低気圧とでつくりだす対流圏を成り立たせ、気化した熱を帯びた水を天高く押し上げて雲と呼ばれる集合体と化す。

地表に水を撒くとそこがすぐに涼しくなるのは、そこに生じた水蒸気が熱を奪うからだということは子供でも分かる。この気化熱が地表から持ち去った熱を上空へと移動させ、大気圏と空気圏とを温めることとなる。これこそがCO2には決してできない、水蒸気だけがもつ特有の温室効果。メタンやフロンなどはとても軽いものであるため、大気圏に留まっていられずに成層圏へと直行してしまう。地上25km辺りで滞留し、その濃度をそこで高める。成層圏では亜真空となっているため熱を伝える媒質がないため、温室効果があったとしてもそれはすべて意味をなさない。

温室効果ガスであってもその熱は真空域では効果がなく、フロンガスだけがオゾン層を破壊するものとして、強い排出規制の対象とされている。温室効果が有効となるための条件は、大気圏低層部の空気圏だけに限られる。標高三千メートルだと周辺の温度は相応に低く、温室効果能力はその高度では相殺されている。温暖化させた熱源は火力発電所などが吐き出している熱水蒸気で、化石燃料を燃やした時に燃焼炉の内部で、空気中の酸素と化合した酸化物となる。炭素Cが酸化してできたものがCO2であり、水素Hが酸化してできるのが気体状態の水即ちH2Oのガス。この水は燃焼炉の熱でガス化されているため、気体状態の水を意味する熱を持った水蒸気となる。

この時に合成されたCO2とH2Oとは共に圧縮熱を与えられているため、圧力を高めることで次第に高温化する運命にある。蒸気発電を行っている原発なら300℃以下であり、同じタイプの電源である火力発電所なら600℃以下とされている。発電機の回転数の違いが、この温度差をつくりだしている。高い温度となったCO2とH2Oの二種類のガスが、火力発電所の排煙筒から吐き出されているということなのだ。この熱水蒸気が高温の温室効果ガスとなり、空気圏を広域で温めることに寄与している。

空気より重いCO2は重力の作用で海面へと降下してゆき、軽い水蒸気は上昇気流となって空へと昇る。こうしてできた雲が厚みを増して寒気に触れると、降水量を急増させて大洪水を引き起こす原因となる。このことはCO2の温室効果が着水した瞬間に失われ、水に溶けやすいというその性質が、CO2を水和物へと置き換えているために、330億トンもあるCO2の年間排出量に対して、温室効果ガスの濃度計測では極めて微小な量である410ppmでしかなくなっている。この数値の乖離の巨大さこそが、CO2の温室効果を奪っているその証拠であり、水和して別の物質となることで、炭素循環を惑星の深層へと取り込んで、石灰岩やカルスト台地を作り出すサイクルを成り立たせている。

CO2がもっている温室効果ガスとしての機能は、この着水した段階で終焉を迎えることとなる。どれほど大量にCO2が吐き出されているにせよ、空気より重いガスはそれより上へ行くことができない。CO2の殆どは、海に落下したときその熱を海水へと移して終わる。水に溶けやすいというその性質は、二酸化炭素を別の組成素材へと変えてしまう。サンゴや貝殻などがそうであり、海底から石灰岩の素材として取り込まれれたあと、長い時間をかけて鍾乳洞で石筍となっている事例が多々ある。

 温暖化を促進しているとは言えないCO2がどんなに増えたところで、大気中に残存することができているのは、330億トンの内のたった0,041%(410ppm)であるに過ぎない。知識階級が一度もリサーチしたことのないCO2を、急いで削減しなければならないと独善的に断定し、京都議定書という枠組みを創設したのだったが、成果を得ることがまったくできなかったのだった。そこで、パリ協定へと乗り換えざるを得なかった。この経過こそ権威主義に陥った国連が、意図せずに仕向けた結果であった。この過ちにこの先も気づくことができていなければ、無駄でしかない環境投資に富を注ぎ込みつづけ、環境の悪化を圧し進めながら、損失だけをひたすら積み上げていくこととなる。ここが見えてくるようにならない限り、減らすべきものはCO2では決してなく、むしろ水蒸気の方なのだという正しい理解と、既に陥っているその錯誤した認識との違いについて、誰もが現実を理解できないままとなる。






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最終更新日  2021/01/24 10:00:02 AM
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