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温室効果ガスで大気圏内に逗留する能力を持つものだけが、地表に気候変動を与えるという結果を押し付ける。地表に希薄なガスのままであるのなら、蓄熱能力が高いとしても熱の伝播や熱交換に関与できない。地球を温暖化させた変化とは、言うまでもなくどうみても無関係。温暖化に関係していないガスであるCO2は空気より5割も重いため、大気圏で温室効果を発揮することがそもそもできない。この基礎的な知識の意味を、誰も正しく理解していなかったようである。 国連が下した誤った判断を無批判に信じ込み、気候変動とは関係のないCO2を世界中で罰することに躍起となっている。実に奇妙なことではあるまいか。これが科学的な判断だとされている限り、気候変動は今後益々苛烈なものになってゆく。多くの努力を続けていたにも関わらず、温暖化を止めることがまったくできなくなっていて、危機感を抱いた人々がCO2を目の仇として扱うという事態を引き出すに至ったのだった。 大気圏内に滞留しているガスが温室効果の根源であると判っている以上、そのガスを特定して速やかに減らさなければならなかったのだが、判断が誤っていることにまったく気付かない。この状態が80年代以降延々と続いていたにも関わらず、問題の所在に気付いた知識人は不在のままであったのだった。権威主義という古典的な慣習と風調などが、惑星全域に抜き難くはびこっていたからだった。 多数派であるがゆえに正しく、権威であるがゆえに無謬だということはできない。寧ろ権威化した存在をこそ、おおいに疑って然るべきことだったのだ。たった0,04%しかないCO2であったにも関わらず、年間のCO2総排出量は600億トン近くにまで達していたのだ。この差となっている残り99,96%のCO2は、一体どこへ消えてしまっていたのだろうか。誰も考えたことすらなかった筈だ。知識の量的拡大に特化した教育システムは、知識の質的劣化となって気候変動を、自らの高度化したその判断能力の優越性によって、止められないものにしてしまっていた。 国連が採用した大気成分の定義には、水蒸気という要素が一切含まれていなかった。国連が乾燥空気だけを採用していたということが、湿潤空気を除外してしまっていたからだった。空気の定義には二通りの分類法があり、国連は水蒸気を含んでいる湿潤空気を、はじめから大気の成分から除外してしまっていたのだ。この不正な判断を是としてきたということが、誤った理解で統一された誤謬を真実だと思い込む結果となった。 大気中の湿度は安定した状態を保っていることはなく、常に変化しているという状態が湿度計を変化させている。そのため水蒸気という名の気体は世界中で、温室効果ガスの定義から事前に外されていたのであった。国連が犯した一連の事実誤認というものは、この段階で既に生じていたものだったのだ。再生可能エネルギーが温暖化防止に有効だ、と未だに堅く信じ込んでいるというのも、交流電流の意味を理解していなかったことから生じた誤解であった。再生電源は既に地球上の全電力の30%以上に達しているというのに、CO2の排出削減にはまったく結びついていないからである。 大気中のCO2残留濃度は0,04%であるに過ぎず、99,96%のCO2が大気圏外のどこかに消え去っていた。この事実を人類は将来どう解釈するのだろうか。すべての指導体制が問題の本質を見失っている。状況の改善など期待してはならなかったのだ。大気中の水蒸気の平均濃度は概ね60%以上とされており、温室効果ガスの中では最も多い比率となっている。 水蒸気のもつ影響力は、この比率からだけでも相応に高いものとなっていた。環境に対する有害性を一方的に高めていたのは、CO2ではなく水蒸気だけだったのである。CO2の絶対量は1%以下でしかないという事実を知っていながら、水蒸気については完全に要素成分から除外していたほどなのだ。 非常に高い温室効果をもつメタンガスは、大気中濃度では極めて微量な十億分の一のオーダーとなっており、成層圏低層に於いてだけ集中的に高い値を示している。この領域は亜真空となっているため熱の伝播は成り立たず、温室効果があるにせよ何の影響も及ぼさない。CO2がppm(百万分の一)であることと、メタンがppb(十億分の一)であることとの意味の違いを、世の知識人たちは悉く考慮していなかったのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021/12/07 12:15:46 PM
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