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ハワイの山火事で島の一部を焼き尽くしたその原因は、送電線の接続が何らかの事由で断たれたからだと想定されている。止まっていることができない交流電流は、強風で寸断された時そこで行き場を失ってしまう。そこで大気中の何かに放電してしまうので、ハリケーンの強風に送電線が切断されたら、小さな火花放電程度であっても、山火事を簡単に引き起こすことは考えられる。
送電線の接続が失われて往き場を失った交流「電圧」は、移動可能な単線上で往復運動へと遷移する。この場合往きと還りの電流電圧が擦れあうため熱を生じ、加熱が進んだとき発火現象となって現れる。これを放置していると燃え広がって、広い地域で炎が同時に燃え上がり、山火事と呼ばれる自然災害を惹き起こすのだ。
交流送電が誘導法則で成り立っているものである以上、起電力と逆起電力の同時発生を生むことは前提条件となっている。この危険な状態を排除する目的で、接地線(アース線)がすべての電気工作物が備えられている。だが、安全対策としては不十分な措置だった。
※ファラデーが体系化した電磁誘導の法則は、磁石または電流が与えられているとき、それが生む磁束密度と導体であるコイルが、90度で交差する磁界を共有する関係にあるとき、負荷の発生を条件にそこに起電力が誘導されるということである。
消費地に張り巡らさえている配電系統の変圧装置の中では、高圧側を6600ボルトの励磁コイルを流れ下り、60ヘルツの地域では7700ボルトの励磁電流が流れ続けている。電信柱の上の減圧トランスでは高圧の励磁電流を100ボルトへと減圧し、すべての電気製品を安全に使えるように保っている。
※過去の環境投資が悉く不首尾に終わっていた事実があるために、国連が自らの責に帰すべき科学的知識の不在を悟らないまま、脱炭素運動の推進へと一方的に世界全体の責任として、こじつけたその行為に潜んでいた有害性にあったのだ。二種類の温室効果ガスの比重の違いを彼らが未だに見失っている事実は、既に確定していることである。
温暖化が一向に止まらなくなっていたというのは、知識階級が交流電流についての情報を、例外なく正しく理解していなかったからに外なるまい。世界中の電力業界は真相を告白するタイミングを既に失っていることから、どこまでもシラを切り通す臍を固める以外の方法をとれなくなっている。
さて、変圧器が爆発するということに話を戻そう。理論として与えられているのはレンツの法則である。これが逆起電力(圧)を生み出した基本法則。変圧装置に安定的に流れていた高圧の励磁電流が、接地線を失ったときそこにあった電流電圧も同時消失することとなる。
電磁誘導では安定していた磁場が失われた時、そこにできた負の効果を打ち消す方向に、つまり逆向きに流れる電圧が突如として新たに発生する。これは順方向にながれていた電圧に、逆方向に流れる電圧が唐突に誘導されるという結果を導く。
※右向きに流れている電流電圧に左向きに流れる電流電圧が誘導されるのだから、巨大なスパークがそこで発生するということになる。
その規模は電圧の高さとコイルの長さ、電流の濃度(密度)次第で、爆発の威力は計り知れないものとなり得る。互いに異なった電圧を与え合うことになる、相互誘導という現象がこれである。人命に関わるほどその破壊圧は巨大である。高圧の受電設備で爆発がもし起きたなら、相互誘導がそこに生じたということを疑うべきだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023/08/18 04:20:54 PM
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