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いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

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2005.09.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類


本日2本目の日記です。


1本目は、 この日記 です。




昨日は外国産品が安い理由を書きました。


実は、その原因そのものが特に途上国の人口爆発と貧困の
大きな要因になっているのです。



今日からは、私たちの生活が遙かに離れた地域に及ぼす影響に
思いを馳せていただきたいと思います。





■人口爆発と貧困




◆人口爆発したのは貧しいからってホント?



この100年で地球の人口が4倍になり、現在64億人に
達しています。

ただし、現在増えているのは、東南アジアやアフリカなどの
途上国です。


では、なぜ先進国では人口が増えていないのに、途上国で
人口爆発が起こるのでしょうか?


この質問に対して、多くの人は「貧しいから人口爆発が起こる」
と答えます。

「貧しいと教育が受けられなくて、避妊の方法も教えること
ができないから」

というのが大方の意見です。


貧しいことと避妊の方法を知らないのとは、どう結びつく
のでしょうか?


貧しいから人口爆発が起こるのであれば、アメリカインディ
アンやアボリジニなど、先住民族と呼ばれる人たちがなぜ
減っているのでしょうか?


ヨーロッパは産業革命以来5倍、アメリカは200年で10倍に、
日本は100年で4倍も人口が増えていますが、これらの国は
貧しいから人口爆発したのでしょうか?


このように次から次に疑問が湧いてきます。


よく考えてみると、「先進国と貿易を始めると人口爆発が起
こり、先進国との貿易を避ける(拒否する)と人口が減って
いる」ことに気づきます。

実は、アフリカやアジアの国々は昔は豊かだったのです。


いわゆる「伝統的焼畑農業」や自然の中に生きている植物や
動物の命をいただいて、何千年も生活していました。

つまり自給自足の生活をしていたのです。


私たちは、お金がないのを貧しいと思っていますが、お金
がいらない世界では、お札はタダの紙切れです。

硬貨なんてペンダントの役も果たせません。


ところが、自給自足しているところに先進国の人間が入って
きて、貿易が始まると豊かさが失われる?

・・・・貧しくなる?

・・・・どうしてでしょうか?




◆人口爆発と貧困のシナリオ



その理由を換金作物で考えてみましょう。

換金作物というのは、コーヒーやゴムのように、自分たちが
食べるためではなく、輸出して現金を得るために作る作物の
ことです。



さて、「人口爆発と貧困のシナリオ」については、いくつか
のパターンが見られますが、ここではコーヒーを例にとって
見てみましょう。




1.自給自足社会と先進国との間で貿易が始まる



ずっと以前から人口は増えも減りもしない、自給自足をして
いる村があります。

そこでは、お祭りや儀式のためにコーヒーを少しだけ栽培
しています。


あるとき、コーヒーで大儲けしようと先進国の人間(以下、
先進国)がやってきて、「あなたの村と貿易したい」と申し
出ます。


貨幣経済でない社会では、お金はただの紙切れなので、村長
は貿易を断ります。

しかし、「お金があれば病気の子どもを救う薬とたくさんの
食糧が手に入る」と説得され、村長は先進国との貿易に同意
します。

このときから自給自足経済が、貨幣経済に変わるのです。



2.村の死亡率が低下し、人口が増える



貿易を始めると、薬や食糧のお陰で村の死亡率が低下し、
人口が増えます。

村人は豊かになったと喜びます。

そこにふたたび先進国がやってきて、「人も増えたし、そろ
そろ薬も食糧も不足してきただろう。コーヒー畑を広げたら、
もっとたくさんのコーヒーが採れるよ」と提案します。

しかし、そうすると自給自足ができなくなるので、村長は
断わります。


そこで先進国は、「農地の半分をコーヒー畑にしてコーヒー
を売ってくれれば、いまの2倍の薬と食糧が買えるよ」と
アドバイスし、村長はふたたび同意することになります。

その結果、村の死亡率が大幅に下がり、人口が急増します。



3.コーヒーへの依存がますます高くなる



何年かたつと、村の人口が増えすぎて農作物が足らなくなっ
てきます。

しかし、このときすでに農地の半分がコーヒー畑に変わって
いて、これ以上農地を増やすことはできなくなっています。


このとき先進国は、「すべての農地をコーヒー畑に変えたら、
ここでできたコーヒーをすべて買い取ることを約束しよう。
そうすればさらに2倍の薬と食糧が手に入る」と提案します。


村長は、これが

「この土地を悪魔に売り渡してはならない。この掟を破ると
この村に災厄が降りかかる」

という言い伝えに背くことだということは知っています。

しかし、先進国が時折見せつける、恐ろしい武器の威力には
とうてい逆らうことはできずに、しぶしぶ同意するのです。



4.人手が必要になり人口が爆発する(自給自足の崩壊)



すべての農地がコーヒー畑に変わり、自給自足体制が完全に
崩壊します。

また、広大なコーヒー畑を維持するには、特に力仕事が多い
ので、たくさんの男手が必要です。

そこで、生めや増やせやとベビーブームが訪れます。

幸い、コーヒーがどんどん売れるので、食糧を買うお金は
十分にあります。


気がつくと、村の人口がはじめの10倍にふくらんでいます。

それでも、みんなが金銭的に豊かになったと喜びます。


ところが、同じ土地で同じ作物ばかり栽培し続けると、特定
の成分が土壌から失われて作物の品質が低下します。

これを連作障害といい、やがて土が死ぬのです。


このままでは、先進国との取り引きができなくなりそうです。



5.化学肥料と農薬の使いすぎで土地がやせてくる



先進国は、

「化学肥料と農薬を買わないか。これをコーヒー畑にまけば
土は生き返る」

と提案します。


化学肥料と農薬のお陰で、土が生き返り、コーヒーの収穫量
が元に戻ります。


ところがある年、コーヒーの収穫量が突然激減します。

原因は、コーヒーの病気です。

化学肥料をまくことで生態系のバランスが崩れ、虫が取り
ついたのです。


DDTという農薬を先進国から購入して散布したら、嬉しい
ことに病気が消えました。


小躍りしたのもつかの間・・・・


すぐに別の虫が取りつき、もはやDDTではまったく効果
がありません。

BHCやホリドールにかえてみても、モグラたたきみたい
で、キリがありません。

これではコーヒーをたくさん売っても、化学肥料や農薬を
買えばほとんどお金が残りません。

裕福でにぎやかだった村が、少しずつ貧しくなっていきます。




明日に続きます。







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最終更新日  2005.09.02 15:20:20
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