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テーマ:時事問題評論(3069)
カテゴリ:政治
《大阪市の姉妹都市、米サンフランシスコ市に設置されている慰安婦像と碑文をめぐり、市議会は14日、像と碑文の寄贈を受け入れる決議案を全会一致で可決した。エドウィン・M・リー市長が議会側からの通知を受けて10日以内に拒否権を発動しない限り、自動的に寄贈は受け入れられる。すでに設置スペースは寄贈されて市有地となっており、今回の受け入れにより像と碑文は完全に公共物化される公算が高まった》(『歴史戦』:産經新聞2017.11.15 10:09)
おそらくこの問題は「慰安婦」なるものが「性奴隷」ではなく「売春婦」であったことを確認しなければ収束しないのではないだろうか。 《菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、米カリフォルニア州サンフランシスコ市の市議会の委員会が慰安婦像と碑文の受け入れを決めたことに関連し、「米国での慰安婦像設置に向けた動きはわが国の立場と相いれない。極めて残念なことと考えている」と述べた》(『歴史戦』:産經新聞2017.11.6 12:46) <わが国の立場って何だ>。こんな抽象的な言い方ではこの問題にけりを付けるどころか押し返すことすら出来ないであろう。 《自民党の二階俊博幹事長は17日の記者会見で、米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会が慰安婦像と碑文の寄贈を受け入れる決議案を全会一致で可決した件に不快感を示した。「日本が喜ぶか、どういう反応が国民の間に広がるかを考えてみれば、答えはおのずから明らかだ。米国がそういうことをして恥じないようなことであってはいけない」と語った》(『歴史戦』:産經新聞2017.11.17 12:17) 「恥部」には触れないでくれと言った言い方ではむしろ火に油を注ぎかねない。このような言い方は日本では通用しても文化の異なる国際社会で通用するとは思われない。 《寄贈受け入れに反対する考えを示してきた大阪市の吉村洋文市長は産経新聞とのインタビューで、「(像と碑文が公共物化されれば)年内に姉妹都市関係を解消する」と述べており、大阪市側の判断が注目される》(『歴史戦』:産經新聞2017.11.15 10:09) 圧力を掛けようと思ってこう言っているのであればほとんど無意味であろう。が、1つのけじめとして姉妹都市を解消するということは有り得ることであろうと思われる。否、解消すべきである。(続) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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そうですね。「実態と反する」ということを前面に出すべきですね。
慰安婦問題については、自民党も2年ほど前までは、ロビー活動などで一定の成果をあげていたように思いますが、近頃は全然ダメな感じですね。モリカケ批判の対応で忙しかったという部分もあるかもしれませんが…。 とりわけ許しがたいのは、姉妹都市関係の当事者である大阪における自民党の態度。せっかく大阪市長がサンフランシスコ市への抗議決議案を市議会に出したのに、自民・公明が反対して反故にしてしまいました。この決議が通っていれば、もう少し国の対応も早かったかもしれません。 韓国には抗議できても、米国との関係は悪化させたくないという自民の「弱気」が露わになっているように思います。特に大阪の自民党は、アンチ維新の感情も加わって、とんでもない方向に進んでいます。抗議することがそんなに難しいことなのか。 私自身は、維新を全面的に支持しているわけでは決してありませんが、もとより国の顔色をうかがうことしかできない大阪自民は全く信頼できません。このような姿勢こそが、大阪の経済停滞を数十年間ものあいだ放置し続けてきたことにも繋がっているのではないか。 (2017.11.18 12:42:24)
大阪自民がどういう経緯で反対したのか知りませんが、大阪のチグハグさは今後政治のみならず経済的にも大阪を停滞させる可能性があるように思われます。
オール大阪で大阪を復活させなければならないときに、野党が首長や与党の足を引っ張ろうとするのはとても褒められたことではありませんね。 大阪都構想にこだわり続ける維新にも問題はありますが… (2017.11.26 17:04:51) |