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照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2018.06.16
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カテゴリ:時事問題

《神奈川県内を走行していた「のぞみ」車内で9日夜、乗客3人が男(22)になたや果物ナイフで切り付けられた。襲われた女性をかばった男性会社員(38)が亡くなり、女性2人も軽傷を負った》(6月14日付京都新聞社説)

​ 多くの新聞が新幹線の警備強化を訴える。

《2020年に東京五輪・パラリンピックが控える中、テロ防止を含めた安全対策は喫緊の課題だ。通り魔的で、予測し難い事件とはいえ、JR各社は事件を検証し、再発の防止につなげなければならない》(6月12日付毎日新聞社説)

​ が、今回の事件は新幹線に特有の事件ではない。勿論、今回のように長時間密室空間と成りうる新幹線は優先的に警備を強化する必要もあろうが、今回のような事件は在来線で起きてもおかしくはないし、路上で起きるかもしれない。実際、

《小島容疑者は神奈川県警に「何か起こそうと思って鉈(なた)とナイフを長野県で購入した」とし、購入時期は「事件の数カ月前」と説明。犯行場所に新幹線を選んだことは「特に意味はない」と話しているという》(産經新聞 6/13() 22:07配信)

​したがって、今回のような事件を防ごうとすれば、社会全体の警備の強化を図らねばならない。それはそれで重要ではあるが、それだけではこのような事件を防げない。抜け落ちてならないのは、このような事件を起こす人間の気持ちをどう抑え込むのかということである。

《殺人容疑で送検された愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者(22)が「社会に不満があった。誰でもいいから殺そうと思った」などと供述していることが13日、捜査関係者への取材で分かった》(同)

​ 世間には何かあれば社会の所為(せい)にする人たちが少なくないと思われるが、こういった他者否定の意識が社会に広まらないようにすることが大事であろう。

 社会は簡単には変えられない。が、自分はちょっとしたことで変えられる。自分が変われば自分を取り巻く環境も変わる。変わりっこない社会に不満を持ち続けても虚しいだけである。

社会に不満があるから人を殺(あや)めたくなるというのはまったく非論理的というか少なくとも論理に物凄い飛躍がある。

《事件の再発防止には、逮捕された容疑者の動機や背景の解明も重要となる。

 容疑者は家族との関係悪化から少年期を自立支援施設で暮らし、最近は野宿で生活するなど社会から孤立した状態にあった。「生きている価値がない」と自殺願望を語っていた。

 孤独を深めた若者が将来を見失って自暴自棄となり、罪もない人々が犠牲になる。そうした悲劇は過去にも繰り返されてきた。どんな環境にあっても若者が孤立せず、希望を抱ける社会へ。それが安全・安心の基盤であることを忘れてはならない》(6月14日付神戸新聞社説)

​ こういう「甘い」判断が凶行を生む温床となってはいないだろうか。このように言ってしまっては、悪いのは<若者が孤立せず、希望を抱ける社会>を築けていない大人の側になってしまうではないか。(続)​






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Last updated  2018.06.16 22:00:06
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