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照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2018.08.13
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カテゴリ:時事問題

《あまつさえ本土の「自称保守」は、沖縄の反基地運動が中国や韓国といった諸外国からの工作員が混じっているとか、反基地運動にある種の政治団体からの日当が支払われている―等のデマを地上波で堂々と放言し、その余りにも嘘と捏造にまみれた番組内容がBPO案件になるなどの騒動に発展している》(古谷経衡:Yahoo! ニュース 8月10日20:22)

 これは『ニュース女子』の放送のことを言っているのであろう。が、問題となっているのは、番組内容がデマであるとか嘘や捏造だという話ではなく、当事者に取材することもなく、また裏取りもしっかりとされていないその報道姿勢だと私は理解している。デマ、嘘、捏造だと言い切るからにはそれなりの根拠があるのだろうから教えていただきたいものである。

《沖縄の先祖からの土地を米軍から取り戻す―。沖縄の先祖からの土地をこれ以上米軍に渡さない―。という沖縄の反基地の姿勢と、沖縄の無辜の市民10万人に鉄の暴風を振らせたアメリカ軍を賛美し、ひたすら反基地運動を売国奴と罵る本土の「自称保守」。どちらが本物の愛国者であり保守なのか。後世、歴史の審判が下るときが来るであろう》(同)

 <鉄の暴風>を賛美したのはむしろ沖縄人の方である。

「なお、この動乱を通じて、われわれ沖縄人として、おそらく終生わすれることができないことは、米軍の高いヒューマニズムであった。 国境と民族を超えたかれらの人類愛によって、生き残りの沖縄人は、生命を保護され、あらゆる支援を与えられて、更正第一歩を踏み出すことができたことを、特記しておきたい」(『鉄の暴風』昭和25年初版前文)

 さて、<沖縄の無辜の市民10万人に鉄の暴風を振らせたアメリカ軍>とは、沖縄戦時の米軍ではなく、そういう過去をもつ現在の米軍のことなのであろう。この古谷氏の文はねじれていて読みづらい。また、反基地運動は「愛国」や「保守」とは少し次元の異なるものである。

 翁長氏は自著に次のように書いている。

《日の丸の庁舎掲揚にも踏み切りました。革新側は日の丸を敵視して議論をしてきました。もちろん、戦前の日本の軍国主義がアジアに迷惑をかけたことは否めないにしても、それは歴史的に検証すべき事柄であって、日の丸そのものに責任を転嫁しては政治の本道から外れてしまいます。

 個人的な体験では、復帰前の小中学校で復帰運動の中、竹竿と旗で日の丸を作らされました。ところが復帰後は、一転、日の丸を目の敵にして、学校で子どもたちに引きずりおろさせることまでさせられたのです。

 私はそんな行為にいったいどんな政治的な展望があるんだという気持ちをずっと抱いていました。もちろん、私は何の迷いもなく日の丸掲揚に踏み切ったわけではありません。保守政治家の私としても複雑な思いはあります》(『戦う民意』(角川書店)、pp. 173-174

 が、このような翁長氏のやり方は、なるほど右寄りではあっても決して保守的だとは思えないのである。
(続)






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Last updated  2018.08.13 22:00:10
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