テーマ:☆★バイク★☆(7972)
カテゴリ:バイク
中古で購入して1年になるHONDA SuperDio XR-Baja君。 以前、排気量を49ccより60.1ccにサイズUPし、パワーUPを計りましたが、加速力は増したものの、構造的に最高速までUPはしないので、今回、駆動系に手入れて10~15km/hの最高速UPを計る事としました。
HONDAのDioと言うシリーズには色々な形式がありますが、このBaja君はAF27/28に分類されるグループ。 この形式の前期モデルは機械式のリミッターが組み込まれているため、これを解除しなければなりません。 そこで用意したパーツは2点。
カバーが2分割タイプのDioでは、この2点の部品で最高速UPが可能になります。
まずはノーマルプーリーとハイスピードプーリーの比較から。
右がノーマル、左がハイスピードです。 ノーマルプーリーの外周に黒いラインが見えるのがわかりますか? これが機械式リミッターになります。 このプーリーとドライブフェースと言うパーツにベルトが挟まり、トルクカムや遠心クラッチに力が伝達され、後輪を駆動する構造になっています。 エンジンの回転が上昇し、プーリーに組み込まれているウェイトローラーと言う部品が、遠心力で外へ押し出されると、プーリーとドライブフェースの隙間が狭くなり、ドライブベルトが外周方面動いて減速比が変わるのですが、この黒いラインがゴム質のもので、これ以上外周へベルトが動かない様に規制されています。
次に重要なパーツがドライブベルト。
右がノーマル(磨耗)、左が強化ベルト どうですか?明らかに太さが違いますよね。 スクーターでは、ベルトが1m/m程度磨耗すると、最高速が5km/h程度ダウンするとも言われており、これを見るだけでも10km/hUPは容易に想像が出来ますよね。 あまり極端なものは駄目ですが、ノーマルよりやや太く、やや長いものがプーリー外周まで、ベルトが駆け上がるので最高速UPが出来ると言われています。
さて、部品交換の様子です。
カバーを開けたところです。 右の穴の開いたパーツがクラッチ、左がドライブフェース。 そして、ベルトが見えますが、今のベルトの状態は左が狭く、右が広くなっています。 エンジン回転が上がると、左が広く、右が狭くなり減速比が変わり、速度が上がってゆきます。 自転車のスポーツ車をイメージすると、分かりますよね♪
Dioの駆動系を触るなら必需品です。 ドライブフェースのロックナットは、クランクに固定されているので、レンチをかけても空回りしてしまうんです。 一番安価で使いやすいのでお勧めです♪
ドライブフェースが外れました。ノーマルプーリーが見えますね。
ケースの内側は、ドライブベルトの削れたカスだらけ・・・
ちょっとしたトラブル発生!! プーリーの内部に組み込まれるランプレートの穴の大きさが違います。 クランクの細シャフトと太シャフトがあることは知っていたのですが、Baja君は太シャフトだったんですね。 現物を比較すると、同寸の様なのでノーマルのパーツをそのまま使う事としました。
スクーターチューニングで、よく話しに出てくるウェイトローラーです。 6個あるやつです。 今回は8.5gのノーマルをそのまま使う事としました。 これまた、よく実しやかに語られるパーツなのですが、ウェイトローラーを軽量化すると最高速はUPするか? 私の答えはNo!です。 軽量化する事で、ウェイトはエンジン回転の早いタイミングで外へ押し出されますが、それにより変化が著しいのは変速フィーリングです。 YAMAHA車に乗った方なら理解出来ると思いますが、HONDA車より軽い設定がされています。 JOGやアプリオって、いきなりガツン!と発進しますよね。 単純にウェイトローラーを軽量化しても効果はないと判断します。 あくまでも、エンジンパワーと駆動系の全体のバランスの中で適正な重さを見つけないと意味がありませんね。 もし、最高速を狙うなら写真右にあるプーリーのセンターカラーになります。 0.5m/mほど削るのも有効ですし、シム付のパーツも発売されています。 そちらを試してみて下さい。
最後にクラッチ部分になりますが、今回は未着手。 トルクカムや強化クラッチあたりは次回フェーズ3の課題としたいと思います。
組み付けは至って簡単!外した逆の順序で組み立てるだけです。 慣れていれば30分程度で作業終了です。
結果としては予想通り、最高速で10km/hは余裕でUPしています。 メーターが原付用ですの、知人の並走でのデーターですが下記の通りです。
1.無風・新舗装・平坦 80km/h 2.向かい風?m・コンクリート舗装・平坦 70km/h 3.無風・新舗装・やや下り 85~90km/h(メインジェット不適合気味)
また、加速感は悪くないのでプーリーのセンターカラーを短くしても良いかな? そこまで来ると、トルクカムやクラッチの強化が必要になりそうです。
その他、非力なエンジンですから軽量化と風圧対策、路面とのグリップ力となるんでしょうけど・・・無理な話ですよね。 それなら125ccとか250ccのスクーターに乗った方が良いわけで・・・ あぁ~、禁句を言ってしまいましたww
最後に、このチューニングは自己責任において行う内容ですので、事故をしようが、壊れようが、当方は一切の責任は取りませんので、 あらかじめご了承願います。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[バイク] カテゴリの最新記事
わぁ~~~Baja君そんなに速くなっちゃたんですね!!
私のDioじゃ全然追いつけない~~~ 私の場合は自分のウェイトに問題があるんですが~~~笑 (2009.11.02 09:50:47)
雪国の年中バイク乗りさん
ノーマル50ccの時は、60km/hがやっとでしたから、そこそこパフォーマンスは出てると思いますが、キャブとクラッチ周りをもう少し何とかしたいですね♪ 因みに私もウェイト70ですから、-10kgもすればもう少し速くなるでしょうねww (2009.11.02 17:01:18) |
|