カテゴリ:言葉(言語)・文字関連
現在の日本語は、「漢字」「ひらかな」「カタカナ」「アルファベット」と「数字」で構成されています。
この中で「漢字」と「数字」が、一文字だけで意味を持っている表意文字です。 日本は「漢字」があるおかげで文字による意思伝達が、すごく正確に伝わっているのだと思います。 表現がとても豊かになっているとも思えるのです。 例えば、”ヒゲ”という漢字をとってみても3種類ある。 「髭=くちひげ 鬚=あごひげ 髯=ほおひげ」これを使い分けているのです。 一方で、漢字発祥の国中国で、漢字の簡略化が進んでいる。 もちろん意味があっての改革だろうとは思いますが、私なんかは昔ながらにきちんとした正字で表記して欲しいものだと思って止みません。 仮に漢字が使えなくて、「ひらかな」や「カタカナ」だけで同じ文章を書けば、おそらくすごく意思が伝わり難いものになるでしょう。 昔のカタカナだけの電報文なんかは、”誤解して伝わってしまう笑い話”にもなっていたくらいです。 こんな話ありましたね… 電文で「カネオクレタノム」。これを、 「金送れ!頼む」(お金の無心) 「金遅れた、飲む」(お金の到着が遅かったので…) 「金を呉れた、呑む」(お金を貰ったので呑んでしまった) などといろいろ曲解してしまう事が笑い話になっていました。 ただ逆に、全て漢字を使っていても、万葉集なんかに使われている万葉仮名は、その文字の殆んどが表音文字として使われており、これは判り難い。 中に表意文字として使われている字も出てくるから、専門家でない我々はとても読めない。 そういえば昨日のニュースに、 万葉歌初の木簡が、滋賀・紫香楽宮跡で発見されたとのことで、万葉集収録の歌が木簡で確認されたのは初めてのことらしい。 引用すると…、 ”滋賀県甲賀市教委は22日、同市信楽町の宮町遺跡(8世紀中ごろ)から発見された、古今和歌集の歌が記された木簡の裏に、万葉集の歌も書かれていたことがわかったと発表した。出土した他の木簡に記載された年号から、この歌が収められた万葉集16巻の成立(750年前後)より数年から十数年前に墨で書かれたとみられ、万葉集の編纂(へんさん)以前から、収録の歌が宮中で根づいていたことがうかがえる” との記事が出ていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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