カテゴリ:言葉(言語)・文字関連
どれも日ごろからよく使っている言葉ばかりです。 <切羽詰る(せっぱつまる)> 切羽は鐔を刀身に固定させるために柄とハバキの間に挟み込む卵形の薄い銅板。切羽により挟み込まれた鐔が固定されている状態に譬えて、身動きのとれない様を切羽詰まると表現する。 <鎬を削る(しのぎをけずる)> 鎬とは鎬地と平地の境をなす線(鎬筋)のこと。接近戦に際して互いの刀が組み合い、刀身の一番高い部分である鎬筋が強く擦れ合うところから転じて、激しく争い競り合う様を表現する場合に用いられる語句。 <相槌(あいづち)を打つ> 相鎚(あいづち)とも書く。 相手の話に調子を合わせること。鍛冶が鉄を鍛えるとき、師弟は向かい合い、師の打つ鎚に合わせて交互に弟子が鎚を打つ(向かい合い鎚、あいのつち)。ここから出た言葉。 <合口(あいくち)> 合口拵(あいくちこしらえ)とも言う。鞘の鯉口と柄の縁が、ぴったりと合うように造られた鐔のない拵を特に合口拵と称する。白鞘なんかがそれにあたる。一般的に短刀と合口とを混同される場合が多い。これになぞらえて「合口が良い」とか「合口が悪い」などとの言い回しがされることがある。 <反りが合わない> 刀と鞘の反りがあわないことをいう。これに倣っておたがいの気心があわないことをいう。 <手薬練(てぐすね)を引く> くすねは松脂(やに)を油で煮て、練り混ぜたもの。弓の弦に塗り強くする。刀剣の柄を巻く時に使用する。転じて十分に準備して、今や遅しと機会を待つ。 <身から出た錆> 粗雑な鍛えや、一度錆びた時の手入れが悪かったためまた錆びた場合が、身から出た錆で悔やんでも、嘆いても仕方の無いこと。 <元の鞘におさまる> いったん仲違いした者が再び元の仲にもどること又別かれた男女が復縁すること。 <焼を入れる> 素延べの刀に土取をし、火に入れて熱した後、水に入れて鋼にすることが焼入れであるが、ここにいう焼を入れるとは、気にくわない者を痛めつけること。 <焼がまわる> 刀の焼きが過ぎてかえって切れ味がわるくなること。俗に勢いが鈍る、老いぼれる、衰える、ぼける、などの形容に使う。 ちょっと書き出すだけでこれくらいある。 でもこれは実はほんの一部であります。今でも日常的に使う言葉を中心に集めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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