カテゴリ:言葉(言語)・文字関連
1時のニュースを見ようとテレビを点けると、くそ面白くもない不毛な国会中継「衆議院代表質問」が映し出された。
そこで質問者の野党第一党代表者が冒頭発言の中で、“豹変” という言葉の意味を説明するシーンがあったようだ。 そこはぼんやりとしか聞いていなかったので、真意がよく分からずじまいだった。 その言葉で何を言いたかったのか、それを調べてみた。 “豹変” =言葉や行動が急激に変わること この “君子豹変す” あるいは単に “豹変” という言葉は現在、私たちほとんどの場合は「人心や言葉、行動や事象が悪い方へ急激に変化する」という意味で使っている。 ところが “君子豹変す” には後段がある。 『君子豹変す 小人は面を革む(あらたむ)』と、こうだ。 これは中国の史書『易経=古代中国の占いの書』に書かれている事。 この言葉の意味は、<<豹の毛は季節によって抜け替わり、斑紋がその都度鮮やかになるように、徳のある君子は過ちを改めて良いほうに移り変わるが、小人(徳の無い人)は表面的に改めるだけで本質は変わらない>> といった意味だという。 つまり “君子豹変す” というのは、本来は良い方へ変化する事を言ったものだった。 言葉というものは、その経過する時間や状況の中で、いつの間にやらどんどん変化していって、元来の意味とは正反対の使われ方をすることがよくあるようです。 だからこの “君子豹変す” という言葉も、元来の意味で今使うとちょっとおかしなことにもなりかねないということだ。 これも世の流れには逆らわずにいる事が無難かもしれないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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