カテゴリ:食関連
我が家の食卓に欠かせないものが漬物です。
といっても我が家では私以外はほとんど漬物を食べませんから、私の食卓に欠かせないものと言う方が正確ではあるのですが…。 漬物といえば日本古来の保存食、全国各地に各様の材料を使ったお漬物があります。 そのどれもがお国柄を表していて、塩味の濃さもさまざまで、食べ比べるのも面白いものです。 私の住む京都も、ご多分に漏れず漬物が特産品の最右翼とされています。 平安時代の初期あたりに遡る昔から、風土に合った地域特産の野菜をいろいろな手法で保存食に仕上げてきました。 京都は皇族や貴族を中心に運営されてきたところです。したがってお漬物の味も、貴族の口に合うように作られてきたのだと言われているようです。 つまり今で言うところの塩分控えめで、素材の持ち味を生かして作られてきました。 京漬物は保存食ではありますが、お惣菜としての位置付けも持っている食品だったのです。 これはよく取り上げられることなので知っている方は多いでしょうけれど、京都の代表的3大漬物は “しば漬” “すぐき漬” “千枚漬” の3種とされています。 まず、茄子と紫蘇を塩漬けにした大原名産 “しば漬” 、それから上賀茂神社に仕える社家より発祥した、特産のすぐき菜の塩漬けにした “すぐき漬” 、最後に江戸時代後期に誕生した聖護院蕪を輪切りにスライスし、昆布と味醂と酢などで漬け込んだ “千枚漬” ということになっています。 このそれぞれが独特の味わいと風味を持っていて、食卓や酒席を豊かにする一翼を担っています。 ただ、しば漬はともかく、すぐき漬と千枚漬は自分で買うことはめったにありませんね。 それは品質にもピンからキリまであって、美味しいものは高価だということです。 そういえばもう随分昔に、半年くらい前に亡くなった山口美江さんが 「しば漬け食べたい!」 と言う有名な台詞のCMがありましたけれど、あれは何のコマーシャルだったのかしら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.08 00:27:27
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