カテゴリ:絵画関連
英国最高の風景画家とされている『ウィリアム・ターナー』の展覧会が、今神戸市立博物館に来ている。
ターナー単独の展覧会としては我が国初めての事だと思う。 水彩画と油絵でほとんどすべてが風景画、合わせて110点以上の作品が時系列に展示されていた。 若いころの写実風景画に始まるのだけれど、そこで驚くのは、晩年にはその風景画がどんどん抽象絵画のようになってくる。 ターナー自身は当然具象絵画として描いているのでしょうけれど、ちょっと離れてみると抽象絵画としか見えない。 色味しか感じない絵描きさんが風景画を描けばこうなるのではないかといった感覚なのです。 その過程が如実に見て取れたようで、面白い展覧会ではあった。 そして何より有難かったのが、会場内が空いていること。 やはり展覧会は絵画鑑賞状況が良好であるに越したことはない。 するとウィークデーに行くのがベターだということになる。 これもリタイアしている身だからこそ、ウィークデーの昼間に自由になる時間が多いことなのだ、ということはよく分かっている。 こういった面では真に有難いことではあるまいか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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