野球賭博で一斉捜索へ=相撲界の実態解明-警視庁 (時事通信)
大相撲の野球賭博問題で、警視庁組織犯罪対策3課は7日までに、多数の力士らが関与したとされる賭博の実態を解明するため、賭博容疑で、関係する相撲部屋などを一斉に家宅捜索する方針を固めた。
同庁は既に元大嶽親方(42)=元関脇貴闘力=や元大関琴光喜関(34)=佐渡ケ嶽部屋=らから事情聴取し、具体的な賭博の日時、回数、金の流れなどの解明を進めてきた。
これまでの調べでは、阿武松部屋の元力士や床山を中心に野球賭博が広がっており、暴力団関係者が背後で関与したとの指摘も出ている。
野球賭博では、「ハンデ師」が対戦チームの実力などを考慮し、各試合のハンデを設定。胴元が仲介役を通じ、メールなどで客にハンデを伝える。
警視庁は賭博に関与した者のうち、常習性や賭け金などを考慮し、賭博容疑で立件することを検討している。
[時事通信社]